人と人が接する場、それが人間形成の場
POINT
『連日報道される不正問題』
『忘れ去られたスポーツマンシップ』
『「パワー・ハラスメント」とは』
『「スローワーク」とは』
『目先の儲けを気にするあまり・・・』
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■連日報道される不正問題
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最近の企業環境は、市場原理主義や経済のグローバル化が進み、安心して経営をやっていけるという環境ではなく、ある日突然とか、ちょっと気を抜いている間に、取り返しのつかないような事態になるリスクを多く含んでいます。
その為に、企業は確かな理念の基に不断の努力を怠る事はできません。

しかし、努力することより安易に金儲けをしようとして、人としてあるべき姿を忘れ、行き過ぎた行為に走る企業が最近特に多くなっています。
高い地位や金を得たいが為に傲慢になり、事件を起こしてしまう人の話が連日マスコミを賑わせています。
政治家とお金、有名食品会社の不正、スポーツ界等数え上げたらきりがありません。
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■忘れ去られたスポーツマンシップ
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先日行なわれたボクシングの試合でも、人前でありながら勝つためには手段を選ばず、反則をするなど後味の悪いものでした。
スポーツはまずフェアが大前提です、それがなければ喧嘩も同然です。
その裏では興行や視聴率、金の為に動いている大人、スポーツ界メディア等、フェアな戦いを忘れ、試合を食い物にしている世界が垣間見られます。
横綱は「心」「技」「体」が揃った人でなければならないという教えがあったはずです。
世界チャンピオンになる人もまたしかりです。
そこには、稽古や勝負で培って出来た人格が備わっています。
企業でも、成果を出すために不正や道義的に疑問を抱かざるを得ないような行動が多発しています。
その結果、長時間労働、低賃金、過労死、更には上下や横の人間関係の悪化を招き、孤立化する社員が多くいることも明らかになっています。
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■「パワー・ハラスメント」とは
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先日も「パワー・ハラスメント」の記事が新聞の一面に出ていました。
「パワー・ハラスメント」とは職権を乱用して本来の業務の範疇を超え、継続的に人格や尊厳を侵害する言動で、就業者の働く関係を悪化させたり、雇用不安を与えることとあります。
記事によれば上司が部下に吐いた言葉には「存在が目障りだ」「お願いだから消えてくれ」「給料泥棒」等々が繰り返されていたようです。
これは、大人の弱者への「いじめ」としか言いようがありません。
そのようないじめにあった労働者は、引きこもりになったり、対人恐怖症になったりして、会社に行けなくなってしまう人が後をたたないようです。
新聞記事ではこのような行為を受けた人が自殺に追い込まれ、当初は労災と認定されませんでしたが、東京地裁は労災と認め逆転勝訴となった例を取り上げていました。
うつ病は主に高年齢者の病気でしたが、最近は小学生から発病しており中学一年生では4.1%で大人と同じだったという驚きの結果が報告されました。
企業環境が家庭や学校にも波及しているのではないかと思います。
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■「スローワーク」とは
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一方で、現在のこうした企業環境の中では対応出来ない人を対象に、暮らしを大切にしながら、じっくり仕事と向き合う「スローワーク」という働き方が、少しずつ広がってきているようです。
「スローワーク」とはスピード・効率を優先する労働現場になじめない人を救い、より人間に優しい働き方を模索する動きです。そのような人を集めた人材派遣会社も、できているようです。
一日5時間、週5回の勤務や、朝起きが苦手な人は昼間からの勤務が可能など、その人に合わせた働き方ができる職場です。
勿論受け入れ先の企業があっての職場ですから、受け入れ先企業もそのことを良く理解していなければ出来ませんが、そのような企業もあることに救いを覚えます。
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■目先の儲けを気にするあまり・・・
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人間は何のために働くのでしょうか?
京セラ名誉会長の稲盛和夫さんは「働くことが人間性を深め、人格を高くする、働くことは人間を磨くこと、魂を磨くことだ」と言ってます。
経済成長一筋に歩んできたこの数十年の間に、金儲けばかりに走り過ぎ、大切な道徳や躾を教えることを怠ってきました。
そのつけが、今きているのではないでしょうか。
元々、日本には農耕民族特有の仕事場で培った助け合いの精神や思いやり、感謝の気持ち、勤勉さなど良いものが沢山あったはずです。
道徳の授業を学校で取り入れるか否かまだもめているようですが、人間としての行動のありかたも教えないで、高度な学問をいくら教えても意味はないでしょう。
学校も職場も家庭も人が人と接する場はどこでも人間形成の場であり、まず人としてやって良い事・悪い事を守った上で、自己を磨いていかなければならないと思います。
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