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2007年問題は人材育成のチャンス

2006年04月25日|コメント(0)トラックバック(0)

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■全体が分からない
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「この資料また間違っている!」「修正した筈ではなかったの?」
先日私が所属している、ある会の総会で修正を前提に承認された決算報告書が配られた時のことです。

トラブル


再提出した報告書がまた間違っていたのです。資料は間違ったまま修正版として全会員に配られてしまいました。当然のように苦情が出ました。

今回のケースはパソコンを使えない人が、パソコンが出来る人に修正依頼をしたのですが、最初に提出した時はOKだったところが修正したら間違ってしまっていたのです。

原因は最初にプリントアウトした時の報告書データが保存されていませんでした。結果、一世代前の状態が最新として保存されていました。そのデータから修正をかけたので、今回修正したところはOKでもその前に修正されていた箇所は間違って出てしまったのです。

修正依頼をした人は今回修正分が直っていたので、他の所を確認せずにOKだと思い込んでいました。修正した人は言われたことをやっているだけなので、何の確認もせずに提出していました。

この報告書発行の総責任者は各役割の人がしっかりやってくれなくては困る、私は全部を見るわけにはいかないのだから・・・と、自分の責任ではないような発言をされていました。

実際、パソコン作業を依頼されていた人はどのようにしたらよいのか、全体がよく分かっていませんでした。

企業においても、業務の内容がよくわからず、ユーザーの言われる通りにシステムを作ってしまう技術者、コンピュータのことがよく分からず、出てくる結果は正しいものと思い込むユーザー。確認もせずに印だけを押す責任者など・・・同じようなことが起きている企業もあるのではないでしょうか?

企業の場合はかなりのチェックをしているので、表面に出ることは少ないかもしれませんが、多かれ少なかれあるのではないかと思います。

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■BPR(ビジネス・プロセス・リストラクチャリング)
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コンピュータの目覚しい進歩に、いつしか情報システム部門はコンピュータ技術に専門化され、業務システムは段々とユーザー部門に移っていきました。

しかしシステムは次から次へと構築され、いつしか巨大化、複雑化してしまいました。気がついたらそんな複雑なシステム全部を知っている人などいなくなり、わずかにいる団塊の世代に聞かないと、よく分からないという状況が2007年問題です。

頼みのユーザー部門においても、業務に精通した人材が少なくなり、業務の話をすると、コンピュータ部門の人のほうが良く知っているという企業もあります。

この状態になると、どこから手をつけたらよいのか、皆目見当もつかなくなってしまいます。一方ではシステムはシンプルで分かりやすく、と奇麗事を言われます。

「汎用機やオフコンを使っているからコストが下がらないんだよ」と言われます。でも本当にそうでしょうか?

何をするにも、システムのどこにどのような影響がでるのか、判断できる人がいなくなっています。従って少しでも手をつけようとすると、調査に膨大な時間とコストがかかってしまいます。しかも、いつも忙しい有識者を集めない限り、出来ない状態です。

もう一度原点に返って業務システムを見直し、システムを再構築しない限り、いつまで経っても問題は解決されないのではないでしょうか。

※BPR(ビジネス・プロセス・リストラクチャリング)を行い、システム再構築することで、システムを分かる人材、業務が分かる人材、新しいコンピュータ技術が分かる人材が育ちます。


※BPR(ビジネス・プロセス・リストラクチャリング)とは?
企業の今後の発展のために必要不可欠とされる新たなビジネスモデル、ビジネスプロセスの変革をITを活用して、実現していくこと

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■新しい人材育成のキーはCEOとCIO
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2007年問題は次世代の人材を育成するのにまたとない機会であると考えます。再構築するコストが高い、再構築して期待される効果はあるのかとよく言われますが、人材こそ企業で一番価値のある資産なのです。

団塊の世代がリタイヤーしたら、その人達が構築した業務プロセスも、システムもリタイヤーしたほうが良いのではないでしょうか?

そのシステムを守ろうとしたら新しい時代は到来しない。システムには思想や考え方が入っています。その精神を分かる人がいなくなったらシステムも終わりではないでしょうか?

古い建物は目で見えるため、新しく建てかえようとすぐに思うでしょう。しかし、業務プロセスやシステムは目で見えにくいところがあります。ほとんどが主観論で話をしている状態です。

汎用機だ、オフコンだ、と言っている世界も目に見えるところの話で、その中の仕組みの話になるとぼやけてしまうのではないでしょうか。

課題は各企業でそのことを誰がやるか、にあるのです。今こそCIO(チーフ・インフォメーション・オフィサー)の出番です。トラブルの一つ二つ出て当たり前と勇気を持って、全責任を取れるCIOの出現が待たれるところです。

もちろん、それをバックアップできるCEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)がいなければなりません。新しい人材育成のキーはCEOとCIOが握っているのではないでしょうか。

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