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マーケティングを考える

東京証券取引所のシステムトラブルから思うこと

2005年11月15日|コメント(0)

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■東京証券取引所のシステムに障害
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平成17年11月1日の午前から、東京証券取引所のシステムに障害が発生し、全銘柄の株式売買が出来なくなった。

午後1時過ぎには復旧したものの、午前9時の開始から全銘柄取引停止という出来事に、テレビや新聞等マスコミでも大きく取り上げられた。

一時的な損失もさることながら、信用という価値の損失もはかり知れないものがある。

コンピュータは今や、生活やビジネスの中に完全に溶け込み、ライフラインとなっている。
こうしたトラブルが起きる度に、明日はわが身と気が引き締まる思いである。

システムも人間同様に上手く稼動している時はそのありがたみがわからない、その為に何かをしようなどと思わない。何か兆候が出始めない限り、ありがたみを忘れてしまうものである。

それでも兆候が出始めた時に早く気付き、手を打つことによって大事に至る可能性はほとんど無くなるはずである。

今回のトラブルは、年々増えつづけるネット取引に、このままいけばシステムが使えなくなってしまう危険性に気付き、その対応をしたことが引き金になっている。

将来への不安に気付いたこと、そしてそれに対応を施したことは素晴らしいことであるにもかかわらず、それが大きなトラブルになってしまうとは、コンピュータは本当に恐いと思うばかりである。

原因はプログラムミス、プログラムのバグという発表があった。

プログラムのバグということで片付けてしまい、それを作ったのは誰だと責任を被せれば良いというものではない。もちろんそんなことはないと思うが。

一番苦しんでいるのは担当した当事者であることは間違いないからである。

私も、以前は何年間も担当としてシステム開発をやってきた。
幸いこのような大きなトラブルを出した事は無いが、小さなトラブルは何回もあった。

その度にこれからはああしよう、こうしようと反省ばかりしていたように思う。

当事者には、これにめげずこれを教訓に成長し、立派なエンジニアになっていただきたいと心底思う。

しかし、プログラムのミスを引き起こした原因に遡り問題を考えてみる必要がある。

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■トラブルを防ぐために〜技術者フォロー
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最近、ハードの故障はハードが低価格化してきた為に二重化するなどの方法でかなりトラブルを回避することが可能になってきた。

しかし、ソフトの二重化は難しい。同じシステムを二つ作り答えが同じになるまでテストをするなどしなければならず、コスト的にも納期的にも現実的には不可能である。

トラブルを防ぐには、一つには技術的スキルの低い開発者のスキルを向上させなければならないが、その為の教育、育成プログラムが確実に実施しているか否かが重要である。

つい忙しさやコストが優先し、なおざりになっていることが多いと思われる。

また、開発には新人や経験の浅い人も入っている場合が多く、スペシャリストになってからでないと開発出来ないというわけにはいかない。
OJTを含め実戦がなければ人は成長しない。

従って成長過程にある技術者をフォローする体制が必要になる。
どこかで仕事を任せていかなければならないが、任せきりにしないことも大切である。

慣れた頃につい大丈夫だろうと思って手を抜いたりする時はないか?

交通事故でも「〜だろう運転」が最大の事故原因だという。
手を抜かない為にも、必ずチェツクするシステムを作り確実に実施することが重要である。

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■トラブルを防ぐために〜コミュニケーション
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更に、コンピュータシステムは複雑化、ブラックボックス化している。
熟知しているのは限られたスペシャリストの頭の中ということも多い。

もちろんスペシャリストは必要であるが、システムはわかりやすくなっていなければならない。
その為にはドキュメントが作られ、さらに最新状態で保たれていなければならない。

やるべきことをきちんとやらなければトラブルはなくならない。
しかし、やりたくてもやれない状況の時もある。

納期やコスト、要員の手配等思うように行かず悩んでいるSEは多いと思う。
そんな時つい手抜きをしてしまう事はないか? 

そんな時は早めにアラームをあげて、全員の共通認識を得て対策を施さない限り、泥沼に入り込んでしまう。

プロジェクトの計画から始まり、進捗管理、状況把握を常に行い適切な対処をしていくことが重要である。

もちろん、システム構築はシステム開発会社だけでできるものではない。
構築を依頼している会社様や企業内ユーザ様との共同作業である。

この共同作業が上手く行くか否かが一番重要である。
仕事の役割と範囲を決めて、手を抜かないように進めなければならない。

その為には、普段からコミュニケーションを良く取り、確認を怠らないよう双方が努めなければトラブルは防げない。

もはや一個人のレベルで安心して使えるシステムを提供することは不可能である。
多くの人との共同作業にならざるを得ない。

企業として品質の向上に対する取り組みを、魂を入れて取り組まない限りトラブルは回避できない。

ISOを取っているから大丈夫だということではない。
常に真剣勝負の現場に企業が目を光らせていく必要がある。

弊社もこれを機に全社一丸となって、お客様に安心してシステムをお使いいただく為に、やるべきことを再認識して、毎日の業務の中で再度徹底をはかり取り組んでいく所存です。

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