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長年流通、特に通販やコンタクトセンターを専門に取材活動を続けてきた実績より、市場動向や「顧客満足」に向けた企業の活動など事例を中心にお伝えしていきます。

JDM News.net   代表  流通ジャーナリスト 塩田信夫

【第70回】地域活性化にも貢献 ネット社会の起業の目玉となるネットショップ

2016年11月08日|トラックバック(0)

POINT

『情報発信のキモとなるこだわりと仕掛けとは』
『SNSを活用し、地域から生の声を発信』
『生産者が取り組めるネットショップ運営』

 今年の夏、私は秋田県の男鹿市に行きました。「悪い子はおらんか」と勝手に家に上がりこむ「なまはげ」で有名ですよね。東北出身の私も小さい頃から、年末の東北の風物詩で知られるなまはげが頭の片隅に刷り込まれています。全国的な知名度があるなまはげですが、男鹿市の人口は他の地方同様に年々減少気味です。そこでまちを活性化させて、人口減少率や高齢化を少しでも緩やかにし、地域商業の活性化に取り組みたいというのが行政の思いです。そのリサーチが今回の私の仕事でした。

 地域性もあるのでしょうが、同じ市内でも秋田市に近い開発地域は、移住者が増え、ロードサイド型の商業施設も増えているようです。逆にかつて活況を帯びた港湾地域は、駅や市役所、総合病院などが集中している割にはちょっと寂しい状況です。

 そんな男鹿に年に一度の見本市があります。地元や近郊の若い世代が中心となり企画、運営しているフリーマーケットです。2日間に渡り開催され、近隣の多世代の住民が楽しみにしている手作り感満載のお祭りです。

 他のフリーマーケットと異なるのが出店される商品です。企画の趣旨の中にもあるのですが、自然との共存を意識したライフスタイル自然食や食生活へのこだわりといった考えに賛同した若い世代が多いため、自然派食品、無農薬野菜や米、味噌、クッキー、ジュースなど地元や近郊の若い生産者が作った自慢の品が並べられています。

 発起人の方は東京から故郷の男鹿に戻られ、ご自分のデザイナーブランドを店舗とネット販売でビジネスをしております。彼の作る衣料品はデザインもさることながら素材にもこだわりを持ち、多くのファンがついています。

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■情報発信のキモとなるこだわりと仕掛けとは
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 前置きが長くなりましたが、今日のテーマは地域からのネットショッピングの話です。すでに各地元の商工会議所でも特産品の通販事業を促し、地域活性化とともに販売地域の拡大への意気込みも強いようですが、地域によって温度差があるのも事実です。

 地元の特産品製造、販売会社ならまだしも小さな商店や個人ではネットショッピングのサイトの企画、制作、運営まではなかなか手が出しづらいかもしれません。

 フリーマッケットは、地元観光協会との連携もよく、作成したチラシやパンフレットによる告知活動も積極的です。なかでもフェイスブックやLINEなどSNSには生の声がリアルに反映されており、若い世代の同窓会的雰囲気もあります。

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■SNSを活用し、地域から生の声を発信
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 店舗サイト、運営者ブログ、フェイスブック、メルマガがセットとなったネット販売の仕組みが一般的となった今日では、多少仕掛けにもこだわり感が要求されるわけです。その視点に立ち商品を販売していく上での「キモ」ともなるわけです。フリーマーケットはお祭り感やにぎわいも重要となるわけですから、こうしたSNSの活用は大きなポイントとなります。

 ネット販売も同じです。年に一度のフリーマーケットの盛り上がりに欠かせないSNSの活用と同様に、ネット販売にもどう取り入れていけばいいのか工夫とちょっとした手間が勝負といえそうです。

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■生産者が取り組めるネットショップ運営
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 最近では、専門的知識がなくても簡単にネットショップが開設できるサービスもあります。起業4年目のある会社はすでに登録店舗数が33万店を越えたといいます。出店者の9割が個人か個人商店だそうです。昨年新聞(産経新聞)で報じられた記事によれば、自分のショップのホームページアドレスを決め、メールアドレス、パスワードを入力するだけで簡単にできるとあります。ショップのデザインはすでに用意されている背景やロゴを組み合わせて作成することができ、しかも出店や運営費は無料です。決済の設定も準備されています。この会社の利益は、売り上げの一定比率を受け取る仕組みです。

 今後も出店数は個人を中心に拡大していきそうですが、新たな取り組みとしては地方の特産・名産品の需要の掘起し、地域に根ざした起業としてのネットショップ運営などに大いに活用できる環境となりそうです。新たな移住促進事業にも生産者が簡単に取り組めるサイト運営が可能となれば、地域活性化にも貢献できる場面は増えていくでしょう。

 

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