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長年流通、特に通販やコンタクトセンターを専門に取材活動を続けてきた実績より、市場動向や「顧客満足」に向けた企業の活動など事例を中心にお伝えしていきます。

JDM News.net   代表  流通ジャーナリスト 塩田信夫

【第67回】ネットビジネスに里山起業家という選択

2016年03月16日|トラックバック(0)

POINT

『農業という軸足からスモールビジネスを考える』
『「半農半X」という暮らし方とは』

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■農業という軸足からスモールビジネスを考える
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 現在のネット社会を俯瞰して眺めてみると、仕事や生活スタイルに、これまでと異なる新たなトレンドが見てとれる。
そのキーワードが農業をひとつの生活の軸として捉え、収入の道や仕事のやり方を変え、新たな人生を模索しようというもの。

「半農半X」「パラレルワーク」な生き方を注目したい。
4月からの年度始まりのタイミングで、たまたま目にした新聞記事から生き方を紹介したい。

地域や時間、事業規模に左右されず起業が可能なネットビジネス、とくにネット通販にはなじみやすいものかもしれない。


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■「半農半X」という暮らし方とは
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 意味は半分農家、半分は現金収入の仕事で生計を立てると言うもの。全国の里山でわずかながらそうした生き方を求める移住者が増えているという。今月3日付け日本経済新聞にも各人の様々な事情で「半農半X」の暮らし方を求め移住したいくつかのケースを紹介している。

記事によれば、毎月の支出(単身の場合で10万円程度)に見合う収入があれば十分という。半分は現金収入の仕事、半分は自給自足的な農業に関わって生活をしていくスタイルが基本である。平日は居住地域外で仕事をし、週末だけ農業というパターンもありだ。

各人のスキルを活かしある程度の収入があれば「ストレスもお金もため込まず、里山の生活を楽しむ」というもの。

なかには週の半分は東京でバーを営む「半農半飲み屋」の方もいる。上場企業の管理職を退職し「自分に正直な暮らし方がしたい」と、千葉県九十九里浜海岸に近い匝瑳市に移り住んだという。ここでの生活はすでに10年になるという。

地域の地元農家も協力的だ。休耕地や住宅の紹介、生活面での相談など面倒見がいい。移住者も地域との連帯を大事にしている。

 一方「パラレルワーカー」という生き方もある。
文字通り並列的に働く「複数の仕事を掛け持ちする」ことである。朝日新聞で目にしたある方のパラレルぶりはこうだ。毎週月曜日はスーツを着てシステム開発の営業担当者、火曜から金曜日はそのシステムを使ったアプリを作成するソフト会社の企画担当者、土・日は農家という具合である。

仕事ぶりの一端を記事中から引用する。
「愛用のタブレットでA社の社員専用アプリを開き、プレゼンテーション資料を作成し、ときにはB社のアプリを開き商談メールを打つ。米やニンジンの収穫期は平日でも4、5日休みをとり収穫に専念する」という。

結果、収入は大きく減ったが、理解を得られた2社での仕事で充実しているという。
「やりたいことをやり、楽しく仕事をしたいからパラレルに働く」ことを選んだ同氏は「常に3つの名刺を持って全国各地を飛び回り、会議や商談をこなす毎日」(記事中から)という。

 今回紹介した生き方にある共通点のひとつが、生活基盤を里山での農業に軸足を置いていることである。
収入の割合は各人各様だが、自然やその地域との共存のなかで自分らしくやりたい仕事をやりながら生きていくというスタイルだ。

こうした生活にネガティブなイメージはない。それぞれが自分らしく、楽しく、健康的に、人とのつながりを大切に考えているからだ。そのうえで収入の道を探るのだ。健全である。地域にも経済効果は大きい。

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