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『メール道』『Blog道』の著者であり、多くの連載記事を抱える著名人です。お客様とのコミュニケーションにお役に立てる記事満載です。

久米繊維工業株式会社   代表取締役社長 久米信行

マスメディアの方々と一対一で生涯のおつきあいを

2007年11月27日

POINT

『「企業対企業」ではなく「1対1の個人」』
『心得:記者も編集者も喜怒哀楽のある一個人』
『事前準備:どんなストーリーで取材したいかを想像する』
『取材面談編』
『フォロー編』

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■「企業対企業」ではなく「1対1の個人」
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私は広報のスペシャリストではありません。
特別にプレスリリースを配信したり、記者会見を開いたこともありません。

「1対1の個人」としておつきあい

それでも、ありがたいことに、会社規模や社長の力量からすれば「もったいない」ほど数多くの新聞・雑誌・テレビなどで、嬉しいご紹介をいただいてきました。

思い返しても、そこに特別な奇策はありません。
もし心がけていることがあるとすれば、商人として人として当たり前のことだけなのです。

お客様に対しても、記者の方々やブロガーのみなさまに対しても基本は変わりません。
心通う大切な方々とは「企業対企業」ではなく「1対1の個人」としておつきあいしたいという思いが強いのです。

生涯おつきあいしたい方々とは、会社としての利害関係ではなく、一個人として損得抜きの関係を結びたいと思っています。

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■心得:記者も編集者も喜怒哀楽のある一個人
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最初は、私も新聞記者や雑誌記者の人たちは特別な人たちだと思っていました。

確かに、普通のビジネスパーソンよりは「情報感度が高く、知識も豊富で、正義感が強い方が多い」のは事実です。

しかし、お互いに「企業人としての仮面」を取ってみれば、そこには「一個人の素顔」があります。

いざ自分がオールアバウトのガイドなどの立場でニュースを発信する立場になってみてわかりました。

記者は、単なるニュースの発見器でも記事発信マシーンではないのです。
どんなことをされたら嬉しいか腹立たしいか、どんな情報に笑い泣くかは、誰しも共通する部分が多いはずです。
だからこそ、営業の基本と同様に「お客様=記者の気持ちになって考える」感性が何より重要になるでしょう。

一方的に、自社商品の売り込みトークを聞かされたらお客様の心が離れてしまうのと同じように、この新商品情報をなんとか新聞に載せて欲しいと繰り返されても逆に醒めてしまいます。


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■事前準備:どんなストーリーで取材したいかを想像する
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お客様ひとり一人に固有のニーズがあるように、記者の方々にも、それぞれ自分が取材したいテーマやストーリーがあります。

時流に合ったテーマで、まだ誰も報道していない「面白くて心惹かれる事実」を探しています。
その特別なニュースを、ストーリー豊かに、しかも視覚など五感に訴えかける写真や映像つきで伝えたいと思っているはずです。

これは、まさに、こだわりのストーリーに感銘する限定品を探し求めるお客様ともよく似た心理です。
しかも、その好み=テーマは十人十色で、ますますピンポイントになっています。
だからこそ、やみくもにプレスリリースを発行するよりは、自分が記者だったら紹介したくなるニュースを黙々とブログなどに書き続ける方が有効かもしれません。

今、多くの記者がネット検索を活用して取材先を探しています。
旬のキーワード、自分だけのオンリーワン事業や商品を象徴するキーワードなどを散りばめたブログ記事での発信が有効です。

そして、ブログを書く時、取材のお願いをする際、取材を受ける際に共通しますが、常に、記者が何に関心を持ち、どんなストーリーと絵で表現したいかを、あらかじめ察したり尋ねたりすることが大切でしょう。
それをわきまえずに自分が伝えたいことだけを話しても、記者の方々の心には響かないと思います。

そのためにも、あらかじめ、その新聞や雑誌を読んで、読者ターゲットと論調をつかんでおきたいものです。
もちろんご取材いただく記者の署名記事があれば熟読しましょう。
プロの記者がブログやメルマガを発行しているケースは限られますが、念のため検索をしてプロフィールや最近の記事などもチェックしておきたいものです。

そして、説明用の資料に加えて、カタログ・スライドショー・資料・サンプルなど、記者のみなさんにお見せしたいものを準備しておくことが大切です。


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■取材面談編
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ご取材をいただいた際に、大切なのは最初の一言です。
事前準備がしっかりしていれば、記者の人に親しみを持っていただける一言が定まっているはずです。

それは取材いただく媒体の最新号にあった面白い記事の話かもしれません。
またブログなどで発信している方ならば、心に残った最新の記事や、プロフィールで見つけた共通の趣味などが良いでしょう。
そこで、ひととおり話が弾めばお互いにリラックスして取材が進むはずです。

続いて、取材の冒頭で、今回はどんな趣旨とねらいでご取材をいただいているか教えを乞いましょう。
そのストーリーに沿ってお話をすることが大切で、他に伝えたいことがあった場合も後回しにしておくのが良いでしょう。
もし不明な点があれば、事前に質問をして明らかにしておきます。

そして、原則として「記者のご質問にお答えする」形で取材を進めます。
あらかじめ、書く記事のシナリオを頭に描いて取材されている場合が多いので、その流れを止めたり乱しては、後でまとめにくくなるはずです。
事前に用意した資料も、その回答に必要なところで順次お示しするといいでしょう。

やがて話を進めたりサンプルや資料をお見せするうちに、記者が身を乗り出し目を輝かせるような瞬間があるかもしれません。
そんな時こそ、日頃の思いを熱く語って、なるべく具体的な事例を画像つきでご紹介しましょう。
きっと、記者の心の中で大いにイメージが広がっているはずです。

仮に、それが本来お伝えしたいニュースや商品とかけ離れていても、無理にその話に戻してはいけません。
それは、セールスで言うならば、興味のない商品を無理矢理売りつけようとする行為に等しいのです。
商談がまとまった=取材が一段落した後で、「こんな商品もございますので次回はぜひ」と付け加える程度が妥当です。

こうして取材が終わっても、これだけでは「企業対企業のお仕事」を済ませただけの関係です。
わざわざ、自社や個人に興味を持ってくださり、話を熱心に聞いてくださった特別な方を目の前にして、このままお別れするのはさみしいものです。

そこで、私は、記者の方々に限らず、お会いして意気投合した方に必ずさせていただく質問があります。
それは「あなたの夢は何ですか?人生のゴールは何ですか?」という重要な質問です。

もちろん、いきなりの問いかけに驚かれる方も多いのです。
この質問は、企業人としての顔では答えられない、最も個人的な質問だからです。
もちろん、私も、一個人の素顔に戻って、正直にお答えします。

その回答には、客観的な正解はありません。
ひとり一人答えが異なります。
記者と私の夢が重なることもほとんどありません。
しかし、お互いの夢を語り合い、励まし合うことは、特別な体験です。
お互いの素顔をさらけだす「裸のつきあい」の始まりにふさわしい儀式なのです。


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■フォロー編
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取材が終わった後のフォローは、大切なお客様やお取引先に対するフォローとほとんど変わりません。

今回の出会いと取材で感動したことをブログに記して、お礼メールを差し上げること。
記事や番組にしていただいた時は、そのお知らせとお礼をブログやメルマガなどで差し上げること。
可能なら、お互いに発行するメルマガやブログを登録して、近況を報告しあうこと。
そして、自社の宣伝ばかりでなく、取材にも役立ちそうな情報を継続的に発信すること。
新聞社雑誌社主催のイベントなど告知が必要な時には、自らのブログやメルマガで微力ながらPRのお手伝いをすること。

ご縁が深まれば、仕事抜きでお互いのオフィスを訪ね合ったり、気取らぬ路地裏のランチなどをごちそうしあうこと。
そして、家族や個人の話も含めて、お互いの悩みを語り合ったり、夢の進捗を確認しあうこと。
これは、単に、取材をする人される人という関係ではありません。
心通う縁者とは、そんな役割分担のようなおつきあいをしたくないのです。

十年ほど前に、はじめて私たちを取材してくれた方や、はじめて私を大きな講演やネット連載に導いてくれた方と、今も日々メールでつながり縁を深めていることが、私のささやかな誇りです。
そして、そんなマスメディア関係の縁者と、仕事抜きで、時に食事や雑談を楽しみながら旧交を温め、お互いの「道」を確認しあえていることが、大きな喜びなのです。

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