マーケティング
メールが人の縁を育む?
みなさま、はじめまして。
『メール道』『ブログ道』著者の、久米 信行と申します。
創業1935年の国産Tシャツメーカー久米繊維工業の三代目経営者として、法人で約2500社さま、さらに通販の個人を加えれば桁の違う数の大切なお客様方のご愛顧をいただいて、小さな商いを続けております。
◆久米繊維工業
http://kume.jp
おそらく、お取引先や銀行のみなさまや、社外のブレインやサポーターのみなさまのご支援=ご縁がなければ、長いデフレの中で構造不況業種の繊維を生業とする中小企業が生き延びることなどできなかったでしょう。
今でも、私は時々「もしインターネットに出会うことがなければ・・・・
どうなっていただろう?」かと考えます。そして空恐ろしくなります。
もしも、メール・メルマガ・ブログなどを通じた心の交流と、ご縁の広がりと深まりがなければ、おそらくとっくに廃業していたことでしょう。
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■基本は手書き筆文字のお礼状にある
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私にとって幸いだったのは、社会人生活のスタートで「お礼状の達人」にお仕えすることができたことです。
それは、現在は店頭公開企業として立派な業績を収められている
イマジニア株式会社の神蔵孝之社長
でした。
1987年に、創業期の新卒第一期として入社した私は、神蔵社長のもとで、お客様のお話に「心から関心を寄せて傾聴すること・共鳴すること」と、お会いした後で「その日のうちに手書きのお礼状をお出しすること」の大切さを教えていただきました。
また、その後、お勤めした日興證券株式会社では、個人営業を皮切りに事業法人、金融法人のトップセールスとなった、現監査法人トーマツ顧問、笠 榮一さんから、やはり「お礼状の極意」を学びました。
法人営業担当となって、直接の商いがなくなった生涯最初の個人客にも例えば、富士山の山頂までわざわざ暑中見舞いを担ぎあがってお出しになるような「気合」と「心配り」に、本当に感銘を受けたものです。
ですから、20代の頃は、尊敬する先輩の真似をして、無我夢中でお礼状を出していたと記憶いたしております。
ところが、中小企業とはいえ、いざ自分が社長になってみますと、日々お会いするお客様やお取引先の数が、桁違いに増えてゆきました。
最初は、気合を入れてお手紙を出していましたが、時間が足りない上、似たような文面ではかえって心がこもらないのではとも感じました。
その頃に出遭ったのが、同報メールであり、メールマガジンだったのです。
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■「お礼状がわりのメール」で日々の感動や学びを分かち合いたい
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1996年当時は、名刺交換をしてもメールアドレスが書いてあることは、ごく稀でした。
それこそ、書いてあると話が弾むほどだったのです。
同時に、経営情報学会などの学会や、銀行や商工団体主催の勉強会・異業種交流会にも積極的に出かけて、貪欲に学習しては、わが師を探しておりました。
ちょうど、T-GALAXY.comというインターネット通販サイトを始めるころで、今も師と仰ぐ先生や経営者のみなさまも私たちに関心を持ってくださいました。
そこで、お礼状代わりに、私たちのささやかな営みや、日々学んだことや考えたことなどを、同報メールで報告しようと考えたのです。
同時に、社員幹部にもメールアドレスが振り当てられましたので、勉強会などで、せっかく学んだことを、この同報メールで分かち合いたいと考えました。
これは、今で言う「社長ブログ」に近いものかもしれません。
その後、こうした同報メール、メールマガジンを発信する縁者が増えてきました。
そこで、自分発の情報を控えめにして、毎日、縁者の方々から送られてくる心に残るメール、役立つ情報メールに、一言コメントを添えて、ご縁ができた方々、お世話になっている方々にお送りするようになりました。
やがて、毎日出す「お礼メルマガ=縁メール」が、人を呼び、情報を集めて、70代から10代まで、経営者、大学教授から、小中学生まで、年代や職業の壁を超えたネットワーカーとの「生涯のご縁」が育まれていきました。
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■メールがwebコラムになり「縁尋奇妙メール」になった
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やがて、この名も無き「縁者向けメール」が、不思議なご縁を紡いでくれます。
ある勉強会でご一緒していて、このメール黎明期から読者になってくださった、当時日経ベンチャーの初代WEBマスターだった黒川 卓さん(現日経ナノビジネスWEB編集長)が、このメールを同サイトの連載コラムにご採用くださったのです。
そのおかげで、日経ベンチャーのWEBサイトでも、ご縁が拡がることになりました。
◆日経ベンチャーのWEBサイト
http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/free/rashinban/yomoyama/
さすがに送信先が増えるにしたがって、同報メールでは送りきれなくなりました。
現在は、無料メールマガジン発行の仕組み「めろんぱん」をお借りして発信しています。
これも、尊敬するメール縁者の株式会社ドゥ・ハウスの稲垣佳伸社長のありがたいお力です
◆「めろんぱん」
http://www.melonpan.net/mag.php?00303
特にテーマや目的があるわけではありませんし、募集をしているわけでもありません。
それでも、ありがたいことに、この10年の間に、実際にお会いした方とそのご紹介者を中心に、約1100名の縁者に、このメールは拡がっていきました。
さすがに、このメールにも、なんらかの名前が必要になりました。
その時、思い浮かんだのが、仏教用語にある「縁尋機妙」という言葉です。
それは「縁が尋ね巡って、その先々でまた新たな縁が結ばれ、そこにまた別天地の花が咲くこと」という意味だそうです。
素晴らしい言葉だと感銘を受けて、ワープロで変換しましたところ「縁尋奇妙」と誤変換されました。
なるほど「奇妙」と思えるほど縁が拡がることもありますので、そのまま現在に至っています。
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■「縁尋奇妙メール」から「メール道」の連載や書籍が生まれた
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さらに「奇妙な縁」は拡がっていきます。
古くからのメール縁者、デジタルメディア研究所 橘川 幸夫所長 の会で出遭った、当時、日経パソコン編集長 藤田 俊一さんとのご縁で、リレーコラム「焦点」の連載が始まりました。1999年に始まった2ヶ月に1回の連載は、もう7年続いています。
それから、社員向けに発信した「メールで縁を育む法=メール道」について、「縁尋奇妙」メールでもご紹介しましたところ、メール仲間=メール縁者の中で、語り継がれることになりました。
そして メール縁者の薦めで、まずはNTTコムウェアのWEBサイト「COMZINE」で連載されて、現在に至っています。
◆NTTコムウェアのWEBサイト「COMZINE」
http://www.nttcom.co.jp/comzine/new/mail/
この「メール道」は、縁者 大用 昌之編集長(現日経デジタルARENA編集長)発行のパソコン入門誌「日経PC21」にも連載されて、人気を博しました。
そして、NTT出版 山下 幸昭部長のお勧めで書籍版「メール道」も出版されました。
ありがたいことに、アマゾンで総合2位、ビジネス部門1位を獲得し、現在は5刷だそうです。
さらに韓国語版も出版されるなど、思わぬご支持をいただけました。
◆「メール道」
http://www.nttpub.co.jp/vbook/list/detail/0129.html
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■「メール道」から「ブログ道」へ
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また、メール縁者、コンサルタントの山田雅彦先生の勧めで、2003年暮れに遅ればせながら「楽天ブログ」を始めました。そして、インターネット革命の真打とも思える「ブログの大いなる可能性」を実感し、衝撃さえ覚えたのです。
◆久米信行「縁尋奇妙日記」
http://plaza.rakuten.co.jp/enginekimyo/
おそらく「1億総ブログ時代」を目前に控え、企業からの一方通行の通販ビジネスは、もはや存在しえないでしょう。大手ネットショッピングモールでも、もはや、売上げのかなりの額が、個人ブログからのアフィリエイトで占められているそうです。だとすれば、ますます、こうした個人のお客様=ブロガーとのメールやブログを通じた交流が大切になるでしょう。単に、ショップ部門や営業部門のみならず、社長以下、各部門のリーダーがブログやメールを駆使すべき時代がやってきそうです。
そこで、昨年末に、前作「メール道」に続いて「ブログ道」を、NTT出版から出版いたしました。
この本は、ビジネス活用以前に、「一個人」の自己実現と縁拡大のためのツールとして「ブログ」を活かす智慧をまとめたものです。
◆「ブログ道」
http://www.nttpub.co.jp/vbook/list/detail/0169.html
さらに、メール縁者 日経BP社 本間 康裕さんのお勧めで、昨年末より、「企業経営に活かすブログ道」という連載をはじめました。
◆日経BP「企業経営に活かすブログ道」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/watcher/kume/index.html
企業経営者が、自らブログで情報発信と交流を進めれば、きっと経営に役立つとの信念から、日本実業出版社「経営者会報」での連載と、社長専用ブログサービスの開発にも、微力ながら協力いたしております。そして、私自身も、新年より「個人ブログ」に加えて「社長ブログ」を開始しております。
◆日本実業出版社「経営者会報」 http://kume.keikai.topblog.jp/
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■読者のみなさまへのメッセージ
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長々と自己紹介をさせていただきましたが、まだ、私の「メール道」「ブログ道」の歩みは「道半ば」です。
しかしながら、私のささやかな経験が、みなさまのビジネス拡大やスキルアップ・キャリアアップのみならず、「ありがたいご縁」を広げるお手伝いになればと心から願っております。
それは、きっと、お金では買えない大切なものです。
「メール道」も「ブログ道」も、その基本は変わりません。
「Give & Give & Given = 与えよ さらに与えん。与えよ いつか与えられん
目先の欲得にとらわれず、目の前の縁者のお役に立ちますように
情報を隠さず分かち合うこと。与え合うこと。
そこに真心を添えること。心を込めること。」
これは、生涯にわたって、できることから始めて、ゆっくりと続ける営みです。
この連載を通じて、みなさまと心の交流を続けながら、みなさもお1人お1人の長い歩みのお手伝いができれば幸いです。
どうかお付き合いくださいませ。
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