完!ブランド・アイデアはこうつくる
POINT
『ブランド・アイデア発想の関数式』
『20のキーワード(PH)』
『当講座の終わりに』
────────────────────
■ブランド・アイデア発想の関数式
────────────────────
さて最後の章になりました。ブランド開発のヒントを「おまけ」としてお届けし、講座を締めたいと思います。

まずブランド・アイデア発想の関数式を確認します。それは以下の図式です。
BI(ブランド・アイデア)=PH(X)
自社のモノやサービス(X:経営資源)にPH(プレミアムのヒント)を掛け合わせて、様々なBIを描くことからブランドへの旅は始まります。
解答は1つではありません。1つのPHから多種多様なアイデアが生まれます。
そのキーワード(PH)を以下の形式で20個にまとめました。活用ください。
NO)プレミアムのヒント(PH)
●応用の仕方
────────────────────
■20のキーワード(PH)
────────────────────
1)「こだわりきり」しよう
●「×××だけ」と限定して割り切る
・「これだけ」ですよ!と数量、品番、品揃えを限定する
・「ここだけ」ですよ!と地域、店を限定する
・「いまだけ」ですよ!と時間、曜日、季節、祭事を限定する
・「あなただけ」ですよ!と情報制限、能力制限、性別制限、メンバー制限、年齢制限する
2)「とびっきり×××」仕様を考えよう
●常識を破るダンチの特徴を加えてみる
・大きさ、重量、硬軟、長短、鮮度、価格、スピード、強弱、善悪、白黒、精度、高低、甘辛などダンチの特徴を加える
・とびっきり泣けるドラマ
3)「ちょっとの贅沢」を押し出してみよう
●手を伸ばせばすぐ届く贅沢をつくる
・オーダー化粧品、契約栽培、ペルシャ絨毯
・豪華客船の旅、環境対応のトヨタプリウス
・1点豪華仕様
4)この土地の「三風」を取り入れてみよう
●地域の三風「風土・風味・風景」の地貌を商品の核として散りばめる
・風景―雪見、花見、流れ星、蜃気楼、蛍、樹氷、流氷、海山川、神社仏閣、歴史街道
・風味―どぶろく、茸、豆腐、新米、新茶、漬物、鍋料理、郷土食、名水、醗酵技術
・風土―底冷え、野焼き、野遊び、祭り、温泉、伝説、神話、炉部話、長寿村
5)「スローフード」な考え方を取り入れよう
●その土地の「滅び行く農産物」「伝統料理や工芸」「小さな生産者」に陽の目をあてる
・希少なお取り寄せブランドの発掘
・「地」の開発(地ビール、地ワイン・・・)
・「×××が作ったスロー○○○」
6)「時間差攻撃」で新たなライフスタイルを提案してみよう
●以下の12のやり方で時間を操作してみる
[1] 縮める、早める(宅配便、高速ビデオ)
[2] 遅らせる(熟成、晩婚、予約販売、延命看護)
[3] ずらす(夏の冬メニュー、生前葬)
[4] 重複させる(同時進行、マルチ画面テレビ)
[5] 広げる(深夜コンビ二、早朝クラブ)
[6] 創る(代行サービス、宅配料理、留守ロク)
[7] ジャストタイム(カウントダウン、作りたて)
[8] タイムスリップ(猿の惑星、恐竜の時代)
[9] 切り売りする(15分エステ、昼寝ルーム)
[10] 再生する(卑弥呼の食事、青春ツアー)
[11] 消費する(カルチャー教室、世界一周旅行)
[12] 限定する(限定ビール、早朝割引、賞味期限)
7)「ここんとこが、ちょっと違っていて、うれしい」という仕様を考えてみよう
●一番手となる「ちょっとの新しい差異」を加味し表現しよう
・めずらし差(初公開、世界で初、初体験)
・豊か差(一点豪華、あなただけのメニュー)
・安心差(有機栽培、抗菌仕様、生涯保障)
・余裕差(大型セダン、悠々楽々、10年設計)
・頑固差(何も足さない何も引かない、職人技)
・オリジナル差(世界で1つ、誰も真似できない)
・やさし差(エコロジー、ロハス、バリアフリー)
・鮮度差(採りたて、生だから、焼きたて)
8)「スロー」の冠をつけて深く考えてみよう
●既存のビジネスに、とにかく「スロー」の冠をつけてみよう
・スローライフ、スローラブ、スローボディ
・スロータウン、スローエイジング、スロー家電
・スローウエアー、スローレジャー、スロー×××
9)その道の「道楽の達人」仕様を取り入れてみよう
●道楽の達人ブランドは身を助ける。高齢社会のホットゾーン。
・道楽コレクション系(モノ、コト)
・道楽創作活動にふける系(芸事、楽器、カメラ)
・本当の自分探しにふける系(やり残した夢)
10)「ケンコー」の冠をつけて、深く考えてみよう
●ただ事務的に、とにかく既存のビジネスに「ケンコー」の冠をつけてみる。意外と効く。
・衣―ケンコーパジャマ、ケンコー帽子、ケンコー下着、ケンコー靴、ケンコー布団
・食―ケンコー油、ケンコー砂糖、ケンコービール、ケンコーハンバーガー、ケンコードラッグ、ケンコーグルメ、ケンコーレストラン
・住―ケンコートイレ、ケンコー階段、ケンコーエアコン、ケンコー照明、ケンコー絨毯・その他―ケンコー睡眠薬、ケンコーめがね
11)頑固な「プロ仕様の×××」を考えよう
●その道のプロを「唸らせるプロ仕様」をつくる。「即席プロの素」を設計しよう
・プロ仕様の道具―ゴルフクラブ、スポーツシューズ、自転車、特殊飲料、楽器、一眼レフ、包丁
・プロ仕様の隠し技―調理法、介護サービス、
・プロの7つ道具―そば打ちキット、スパイスキット、くつろぎの7つ道具、メークキット
12)「不××」を元から絶つことを考える
●「臭いものは元から絶たなきゃダメ!」のアイデアを考える
・不快(雑音、悪臭)、不便(時間がかかる)、不都合(分からない)、不信(偽装)
・不安(添加物)、不明(使い方)、不純(レシピ)
・環境破壊を元から絶つ、ストレスを元から絶つ
・農薬を元から絶つ、偽者を元から絶つ
13)「たった一人のため」の仕様をつくろう
●自分の最も大切な人を喜ばすアイデアを考えると、それが万人につながる
・愛妻のために作った厨房
・恋人に編むセーター、娘に作った曲
・アレルギーの子に作った化粧品
14)「黒の×××」って効きそう
●「黒=本物」「黒=健康」「黒=究極」「黒=上質」などのイメージを生かそう
・黒和牛、黒ごま、黒胡椒、黒ビール、黒酢
・黒いサプリメント、黒い風邪薬
・スーパーヒーローはいつも黒ずくめ(怪傑ゾロ、鞍馬天狗、宇宙戦艦ヤマト)
・黒の新幹線、黒の館、黒の下着
15)「水と油」を混ぜてみよう
●反対の概念を掛け合わせると刺激的な「悪魔の提携」が生まれる。必殺の手法のひとつ
・おいしい病院食、葬式も請け負う結婚式場
・老人のオートバイ、我慢しないダイエット
・「悪魔」×「神」=大魔神
・手動式のパソコン、戦場のオペラ
16)「感動の隠し味」をつけよう
●あえて表に出さない品質、サービスを考える。隠し味の素は多種多様。細部に神が宿る。
・見えない裏の贅沢味―背広の裏地、
・さりげない親切なサービスーコンシェルジェ
・安心、安全の隠し味ーボルボの車
・使い易さ(バリアフリー)仕様の隠し味
・エコロジー対応の隠し味
17)「人に見せたくなる×××」を考えよう
●「見せびらかし願望」に応えよう。「これ、見て見て」「これ、聞いて聞いて」の類のアイデアです。
・人に見せたくなる雑巾、人に見せたくなる下着
・人に話したくなる「ここだけの情報」
・人に教えたくなる健康食品
18)「切り売り」「ばら売り」を考えよう
●手の届かない夢、モノ、住まい、機器などを小分けすると俄然身近なアイデアとなる
・時間の切り売りー10分散髪、30分睡眠室
・リゾートの切り売り、マンションの切り売り
・夢の切り売りー宝くじ、分譲住宅ローン
・テナントのばら売りー1坪ショップ
19)「植物性×××」を考えよう
●植物資源の力を借りたハイブリットな世界をつくろう
・植物性化粧品、植物性乳酸菌
・植物性サプリメント、植物性ハウジング
・植物性プラスチック、植物性ガソリン
・植物性人間(これは除外)(笑)
20)「自分にして欲しい」ことを実現する
●最後の究極のプレミアム・ヒントです。「黄金律」という普遍のキーワードです。10点ご紹介します
[1] こんなことが知りたんだ
[2] こんなことに困っているんだ
[3] こんな不平不満があるんだ
[4] こんなことが心配なんだ
[5] こんな不便があるんだ
[6] 手に入れたいものがあるんだ
[7] 是非会いたい人がいるんだ
[8] 行って見たいところがあるんだ
[9] やってみせたいことがあるんだ
[10] こんなことは絶対やってほしくないんだ
────────────────────
■当講座の終わりに
────────────────────
これにて当講座を終了させていただきます。
「売り7分 商品3分」と言われるWeb業界ですが、あくまでも成功の方程式の根幹は商品力です。
独創的なブランド力です。
その皆さんの熱き想いが、世の中を動かしていくことを期待して一度ペンを置きます。
トラックバック(0)
・このブログ記事を参照しているブログ一覧:
・このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://www.scroll360.jp/mt/mt-tb.cgi/300
新着記事
- 2012.01.30
- 【第36回】トラブル対応でなくした1000万円
- 2012.01.30
- 【第37回】日本版格差社会がますます深刻化してきた 年末の新聞、情報誌から読み解く日本の経済環境
- 2012.01.30
- 「ソーシャル時代における BtoC 型 Eコマース成功のポイント」他
- 2012.01.16
- 【第12回】市場は世界。打つ手は無限。ECにこそ必要なグローバル視点








コメントする