「個」の時代のECマーケティング
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■「情報量」のパラダイム・シフト
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今は、個人の方が企業よりも情報をたくさん持っている時代だと言われます。

このコラムを読んでいるみなさんの中には、何かのモノを買う前には必ずネットで情報を収集する方も多いことでしょう。そんなみなさんには"何を今さら"と思われるかも知れませんが、現在は「価格比較サイト」が非常によく使われていますよね。
特定の商品で、どこが安いのかを調べることができるサイトです。
価格比較などは象徴的なサービスですが、それ以外でも、例えば化粧品や健康・美容関係のポータルサイト、賃貸住宅の検索サイトなど、さまざまなところから情報を集約させているサイトは、数多く存在します。
もっと言うと、ショッピングモールなんかもそうですよね。例えば楽天などの巨大モールには、同じ商品を販売している業者がたいてい複数存在します。
よほどのレアものを除いて、ユーザーは楽天に訪れるだけで、いともかんたんに"比較"ができるのです。
一社のサイトだけを見るよりも、そんなポータルサイトを見た方が「情報量」が違いますよね。
その情報量とは、専門業者一社だけでは提供することのできないものです。
つまり、見方を変えると、今は"個人の方が企業よりもたくさん情報を持っている"と言えるのです。
インターネット以前では考えられなかった現象です。しかし、インターネットの時代になって、まったく当たり前のようにこのようなシフトが行われているのです。
私はこれは、すべての企業が理解しておかなければいけないパラダイム・シフトだと思っています。
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■見直されるクチコミ・マーケティング
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企業が「この商品いいですよ」と言うよりも、個人が「この商品使ってみたけど、よかったよ」と言った方が、よほど信用されるものです。
これは、インターネット以前からそうだと思いますが、まさに「クチコミ」の力ですよね。
個人が情報を持つ時代とは、クチコミの力が改めて見直されている時代と言えるかもしれません。
「個」の情報発信源であるブログによって、さらに飛躍的な拡大をみせている、アフィリエイト・プログラムもそうです。個人のクチコミが、企業のマーケティングに大きな影響を及ぼしているのです。
ここで、ECサイト運営者がとるべきアクションは、どのようなものでしょうか?
アフィリエイトを採り入れることも重要な選択肢ですが、それ以外にも「クチコミ"コンテンツ"」という発想もあります。
ひとつの事例をもとに、ヒントを探ってみましょう。
みなさんは、オールアバウト(http://allabout.co.jp/)というサイトをご存じでしょうか?
各分野の専門家が顔を出してガイドする情報サイトで、私もここのガイドを約3年間努めていますが、ここでは
「StyleStore」(http://stylestore.allabout.co.jp/)
というECもやっています。
このStyleStoreのなかに、「All Aboutガイドの愛用品」というカテゴリがあります。
各分野の専門家たちが、自分が愛用する商品を紹介しているのですね。
このガイドたちは、オールアバウトのスタッフではありません。
その道の専門家として、オールアバウト社と契約している外部の人たちです。
つまり、その人たちが「おすすめ」することで、一種のクチコミ機能を果たしているのですね。
サイトの中で「これいい商品ですよ」と言うのではなく、外部の専門家の人にすすめてもらっているわけですので、普通の人が言うよりも信頼性が違います。
その信頼性と実際の商品のクオリティにギャップがあればダメですが、専門家をウリにする以上、へたな商品をすすめるわけにはいかないと思います。
そして、実際にいい商品だと、そこからさらにクチコミが広がっていきます。
ECサイト運営者のみなさんにとっては、これは大きなヒントになるのではないでしょうか。
ECサイトを運営されている方は、多かれ少なかれ、その分野の専門的な知識をお持ちだと思います。
そんなみなさんが「個人的」にすすめる商品は、「企業」としてすすめるよりもはるかに説得力があるはずです。
このStyleStoreのように、外部の専門家であれば尚更です。
これが「クチコミコンテンツ」の発想です。
あるいは、「この商品をこうやって使う方法もある」とか「効果的な使い方」とか「意外な組み合わせ」とか、専門家の立場からアドバイスできることはたくさんあるはずです。
みなさんの専門性を発揮しつつ、商品の販売に結びつけるには、それをクチコミコンテンツとして機能させることを、一度考えてみて下さい。
長年業界にいることで、一般の方が知らないような情報、ノウハウがありませんか?
それらは、販売に結びつく貴重なクチコミ情報になり得るかも知れません。
クチコミというと、ユーザーから何らかの書き込みをしてもらうといった「仕掛け」を考えがちですが、コンテンツそのものを最初からクチコミにしてしまうという考え方です。
商品ではなく「人」を前面に出すと、このような切り口も考えられるのです。
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