【第12回】市場は世界。打つ手は無限。ECにこそ必要なグローバル視点
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『国際取引の4つのハードル』
◆ハードル1.物流
◆ハードル2.決済
◆ハードル3.言語
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■国際取引の4つのハードル
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昨年3月の大震災以降、特に感じられるのが「海外展開」の動き。円高の背景も手伝って、それが加速しているように思います。
日本の市場は、今後も益々加速度的に縮小していきます。頭ではそれはわかっていたことですが、今回の震災のように、国土の何分の一かが吹き飛んでしまうような事態に直面すると、「いつかは」と悠長に構えてられなくなったというのが、本当のところだと思います。
既に、超高齢社会を迎えている日本。今後日本を凌ぐ高齢社会になると言われる中国。一方で、「工場から市場」に進化してきているアジアでは、人口の半分以上が30歳未満というベトナムやインドなどの国が台頭してきています。そのような状況で、もうどんなビジネスも、ドメスティック(国内限定)ではいられない状況になっているのではないでしょうか。
言うまでもなく、インターネットは元々グローバルなものです。そこで、ドメスティックな思考を持ち込むのは、そもそもナンセンスではありますが、とはいえ、言語によって明確に区別されているのも事実であり、日本人は世界一と言ってもいいくらい英語音痴。そのコンプレックスのようなものが、グローバル展開を阻んでいると言っても言いすぎではないでしょう。
では、そもそもグローバル展開に立ちはだかるハードルとは、一体どのようなものなのか。端的に言うと、
1.物流
2.決済
3.言語
4.マーケティング
の4つです。順を追って、これらを少し考えてみましょう。
◆ハードル1.物流
特に、発展著しいアジアでも、物流のインフラは貧弱な国が多い印象です。とはいえ、日本郵便のEMSは各国の事業者との連携を強化し、ヤマト運輸は主要国で国際宅急便を普及させるなど、日本企業の物流網の広がりが加速しています。国によって、様々な規制がありますが、これらのサービスは、もちろん日本語で相談することが可能です。
・EMS (http://www.post.japanpost.jp/int/ems/index.html)
・国際宅急便(http://www.kuronekoyamato.co.jp/kokusaitakkyubin/kokusaitakkyubin.html)
また、ECネットワークという団体では、国際間の商取引に関するアドバイスを広範囲に受けることも可能ですので、加入していれば安心でしょう。
・一般社団法人 ECネットワーク(http://www.ecnetwork.jp/)
◆ハードル2.決済
PayPalなどのオンライン決済サービス、そしてクレジット決済。日本から商品を送る場合は、これらが決済手段になるでしょう。
例えばアジアでは、上記の物流と同じく、決済手段もまだまだ貧弱です。通販は「前入金」が大前提という国もあります。その場合は、各国の通販事業者等と提携して、販売するという「現地化」の必要性が大きくなってくるでしょう。
・PayPal (http://www.paypal.jp/jp)
◆ハードル3.言語
国際事業のあらゆるシーンにつきまとってくるのが、この「言語」です。解決策は3つ考えられます。
ひとつは、翻訳会社に依頼する。ただし、ECの言語まわりをすべてアウトソーシングするのは、かなり無理があると思います。サイトに掲載される文章だけでなく、日常的な問い合わせメールなどに対応する必要があるからで、機械翻訳では精度が問題、人力翻訳ではコストが問題と、帯に短し襷に長し。一部は専門会社にアウトソーソングしても、日常のやり取りやちょっとしたコンテンツの追加、変更などは、自社で行う体制が理想的と言えそうです。
そしてもうひとつは、自社でバイリンガル、あるいはトライリンガルの人材を採用する。本格的に海外への販売を考えているなら、それは必須でしょう。ただし、こういった人材を採用できたからと言って、すべて自社で賄えるかと言えば、場合によってはそうでもありません。なぜなら、その言語を母国語とする人の「ネイティブチェック」は必須だからです。日本人がどれだけ英語が堪能でも、それだけで公開するのはとても危険です。翻訳の世界でも、その言葉を母語とする人が翻訳するのは鉄則です。
最後のひとつは、日本語のまま、海外に住んでいる日本人を対象にする。これは、コロンブスの卵というか、人によっては「何じゃそりゃ」と言われそうなことですが、海外在住の日本人(公称約100万人。実際はもっと?)に対する販売も、立派な海外販売です。つまり、日本語でコンテンツを作り、「露出」をグローバルにするのです。特にアジアでは、日本人はまだトレンドリーダー的な存在です。その日本人に対してモノを販売するのは、思っている以上に影響力があるものです。
では、その「露出」はどのように考えればいいのか。それは、4つ目のハードル「マーケティング」に含まれるものです。実は、この辺のソリューションがほとんどないのが、現状です。
次回は、そのマーケティングについて掘り下げます。
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