PCよりモバイル?【1】 やっぱり売れてるモバイルECの特性(木根)
POINT
『PCよりもモバイルでネットを使うユーザーが多い?』
『モバイルには、モバイルの特性』
─────────────────────────
■PCよりもモバイルでネットを使うユーザーが多い?
─────────────────────────
先月(5月)行われた、ネットエイジアの「モバイルECの意識調査」(※10代から40代の男女800名対象)では、パソコンとモバイルで、どちらが長くネット利用するかという質問に対し「パソコン」が全体の49.1%、「モバイル」が50.9%で、パソコンよりもモバイルでネットを長時間使う人の割合が、若干ながら過半数を超えたことがわかった。年代が低いほどモバイルメインユーザーが多く、10代では64.5%に達しているそうだ。
また、モバイルEC利用経験者に、「利用の際に比較するサイト数は?」という質問に対し、最も多かったのは「比較しない(0サイト)」で38.6%、「3つ」(24.0%)、「2つ」(21.3%)が続いており、全体の平均は1.7サイトとなっている。
──────────────────
■モバイルには、モバイルの特性
──────────────────
1)思い立ったらすぐ利用できる
PCサイトと比較した場合、まず異なる特徴として挙げられるのが、「すぐ利用できる」という点。携帯電話は、トイレにまで持っていくほど身近なメディアになっているし、ポケットに入るほど小型で、どのような環境でも利用しやすい、しかも電源が入っていてすぐにネットにつながる環境を備えている。そのため、テレビを見ている時や電車に乗っているときなどの移動時間、思い立ったらすぐ利用できる。
また、モバイルECにおいては、テレビで紹介された商品がすぐ売れ筋になるということをよく聞くが、これもモバイルの「すぐ利用できる」という特性が生きているからだろう。ユーザーはテレビを見て「これが欲しい」と思ったら、すぐにモバイルECサイトで商品を発見して購入しているという訳だ。PCで同じことをしようとした場合、まずネットのつながっているPCのある場所まで移動し、さらに電源を入れて起動を待たなければならず面倒くさいことから、モバイルより機会損失が発生しやすくなる。
こうした特性を持つことから、モバイルECサイトにおいては、ユーザーの「すぐ」という欲求を満たすための動線をいかに用意するかは非常に重要だ。
2)全てがネットを経由するとは限らない
つぎに、PCサイトと比較して、大きく異なっているのが、携帯電話が日常的なコミュニケーションツールでもあるため、モバイルサイト自体がリアル社会との結び付きが強いということ。そのため、クチコミは必ずしもWebサイトを経由して広がるとは限らない。
モバイルECの場合は、「友達に直接商品画像を見せる」「面白い商品、お得な商品をメールで友達に教える」といったように、リアルでの伝播が発生しやすいため、モバイルECサイトでの動向を調
べる上では、Webサイト上でのやりとりに目を向けるだけでなく、リアル社会でのコミュニケーションに対しても目を向ける必要があるのだ。
モバイルECサイトをうまくプロモーションに生かすには、(プロモーションする内容にもよるが)モバイルサイト以外のメディアとの連携が重要となってくる。「思い立ったらすぐに利用できる」ということを生かすためにも、「すぐに利用してもらう」ためのリーチ手段を考える必要があるのだ。当然、テレビは強力なアプローチ手段であるし、ラジオや雑誌などのリアル媒体全般が当てはまるといえる。
「モバイルサイトを使うのだからモバイルサイトで全て行う」というのではなく、それぞれのメディア特性を把握し、うまく組み合わせて効果的な活用法を考えていくのが成功への近道だ。
次回は、現在のモバイルECサイト構築のトレンド、メルマガやモバイルアフィリエイトの活用について紹介する。
トラックバック(0)
・このブログ記事を参照しているブログ一覧:
PCよりモバイル?【1】 やっぱり売れてるモバイルECの特性(木根)
・このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://www.scroll360.jp/mt/mt-tb.cgi/653
新着記事
- 2012.01.30
- 【第36回】トラブル対応でなくした1000万円
- 2012.01.30
- 【第37回】日本版格差社会がますます深刻化してきた 年末の新聞、情報誌から読み解く日本の経済環境
- 2012.01.30
- 「ソーシャル時代における BtoC 型 Eコマース成功のポイント」他
- 2012.01.16
- 【第12回】市場は世界。打つ手は無限。ECにこそ必要なグローバル視点







コメントする