通販サイトにおける「企業・店舗の体制」の重要性(原)
POINT
『構築に際して』
『運営段階において』
『自社運営か制作会社委任の運営か』
『なるべく自社運営を!』
『最後に・・・』
────────────────────
■構築に際して
────────────────────
通販サイトを立ち上げるに際し、まず最初に考えるべきは取り扱う商品や対象層の検討、市場調査・競合調査、目標数値などは必要不可欠ですが、今回はそのあたりはクリアしているという前提のもと、次の段階で重要となってくる要素について述べてみたいと思います。
上記の要素がまとまってくると、実際にどのようなサイトを構築していくかおおよそ見当がついてくるものです。そうしますと、その通販サイトでは商品などの案内を行い、電話・FAX注文やメールフォームで注文を受ける簡易なものでOKなのか、またはショッピングカートのシステムなどを導入し本格的に運営していくべきものなのかを決定しなければいけません。
ここで問題となってくるのは、サイトを構築する上で制作会社に依頼をするか、自社で制作をしていくかという部分となります。例えば前者のようなケースですと、自社でも比較的容易にサイトを準備することは可能でしょう(※あくまでも通販サイトの構築ノウハウや経験値は除いて、構築するという観点からです)。
しかし、システムを導入するようなサイトではそうそう自社で構築するといったことはたいへん労力がいりますし、技術的な問題も発生してくるでしょう。
そこで一般的に、制作会社を通じて通販サイトの構築などを依頼するケースが多くなるわけです。
────────────────────
■運営段階において
────────────────────
制作会社へサイト構築依頼し通販事業を立ち上げた場合、往々にしてそのまま運営部分まで制作会社へ丸投げするか、運営費を支払いサポートを受けるといった形が多いのではないでしょうか。
確かに、サイトを構築するという部分においてはやはり相応の技術力なども必要でしょう。またノウハウといった部分で制作会社には、自社で行うよりも有用であることのほうが多いということもあるでしょう。
そのため、すべて自社で行わなければいけない、制作会社への依頼などもってのほかであるなんていうつもりはありません。要は制作会社に任せる部分と自社で行う部分が明確になっており、またそれが有益であれば問題ないのですから。
ただし、これはあくまでもサイト立ち上げに際してのことであり、今後サイトを更新・運用していく段階ではなるべくなら、自社である程度更新内容をカバーできる体制を準備することが望ましいと思います。
────────────────────
■自社運営か制作会社委任の運営か
────────────────────
制作会社にサイトの運営を丸投げすることや大半を任せてしまえば、確かに自社内に新しくWeb担当者を入れる必要もありませんし、誰かがこれまでの業務と兼用してWebを担当するといった負荷がかかることもないでしょう。実際、新しい体制を作るというのは非常に手間のかかることですし、社員の負担という面でも馬鹿にできないものがあるのも事実です。
では、制作会社にまかせることが本当に良いといいきれるのでしょうか。
メリットとして、
・新たな人件費発生などコスト面においての負担が軽減される。
・技術的なノウハウや運営のノウハウがあるので、通常の業務にかかる負担が軽減できる。
といったことがあげられますが、デメリットとしては、
・制作会社によっては数社を管理運営しているところもあり、それらの兼ね合いもありなか
なかスピーディな更新ができなかったりする場合がある。
・サイトの運営ノウハウが自社内に蓄積していかない(長期的視野にたって考慮してみると、
非常にもったいないことです)。
などがあります。
────────────────────
■なるべく自社運営を!
────────────────────
私はこのデメリットの部分を非常に重要視しています。サイト運営特に通販サイトなどは更新したり、新鮮な情報を常に発信していくといった攻めの姿勢がすごく大切だと考えています。
しかし、こうした観点から考えると上記のようなデメリットはサイト運営のなかでとても深刻な問題といえるのではないでしょうか。やはり、お店のことや商品のこと、お客様のことをもっともよく知っているのはクライアント様ご自身です。商品の良さを伝えたり、お客様にささる案内などはなかなか制作会社では引き出せなかったりします。
それであれば、更新などの作業をきちんとスケジュール立ててやっていくこと、更新をスピーディーに行っていくことはなるべくなら自社担当するに越したことはないでしょう。またこのように実際に自分たちでサイトに触れていくことで、徐々にサイトの運営ノウハウも蓄積されていきますし、繰り返しにはなりますが長期的にみて自社運営強化のほうが有益な点は多いと思います。
では、通販サイトをなるべく自社運営していくにはどういうことが大切か。
それは会社全体がWeb事業に対して理解を示す、もしくは協力しあう体制作りが大切になってきます。
どんなにWeb担当者ががんばってサイト運営に力を尽しても、社内で切り離された存在であれば孤立するのはもちろん、担当者のモチベーション維持にも影響していきます。こうしたフォローをしっかりすれば、担当者も自分の業務に対し責任感と誇りをもって務めていけますし、向上意識を刺激する
ことにもつながることでしょう。
次に大事なことは、やはり運営段階で蓄積されてきたノウハウをいかに社内で共有していくかとなります。Web担当者ががんばってサイトを運営してきました。しかしなんらかの事情で退社もしくは通販事業から離れるといった事態に陥った場合に、きちんとノウハウが共有化され蓄積されていなけれ
ば、また一からのスタートになってしまいます。こうした危険性を予防しておくうえでも、運営のシステム化も進めていくことをお勧めします。
────────────────────
■最後に・・・
────────────────────
このように、サイトを自社で運営していくことで作業的な部分で制作会社に任せていた部分を減らし、その分を例えば新しい提案やアクセス解析といったよりプロフェッショナルな力が必要な箇所に対して投資していく。
これによりさらに中身の濃い運営体制に移行していけるはずです。
みなさんも現在、サイトを運営しているもしくはこれからサイトを立ち上げ運営していく方は、今一度運営の重要さを念頭に置き、どのような形が自社にとってもっとも望ましいかを検討されてみてはいかがでしょうか。
トラックバック(0)
・このブログ記事を参照しているブログ一覧:
・このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://www.scroll360.jp/mt/mt-tb.cgi/641
新着記事
- 2012.01.30
- 【第36回】トラブル対応でなくした1000万円
- 2012.01.30
- 【第37回】日本版格差社会がますます深刻化してきた 年末の新聞、情報誌から読み解く日本の経済環境
- 2012.01.30
- 「ソーシャル時代における BtoC 型 Eコマース成功のポイント」他
- 2012.01.16
- 【第12回】市場は世界。打つ手は無限。ECにこそ必要なグローバル視点







コメントする