成果を生むWebプロデュース 実践編2:スムースなサイト制作のための『共有』とは
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■制作前で半分以上の成功が決まる
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よく、『目標は明確に設定した段階で8割は成功している』といいますが、Webサイトの制作においても、これに近いことが言えます。制作の前段階で必要なことを行っているかどうかで、その案件がスムースに進行するかどうかが半分以上は決まると思うのです。

また、Webプロデューサーの役割は、実際の制作に入る段階で半分は終わっているとも考えています。制作段階が重要ではないという意味ではもちろんなく、それほど制作前の段階が大事だということです。
制作前に必要なことは、以前に書いた記事
■ネット通販をプロデュースする!コーナーの記事
をご参照いただくとして、今回は実際にWebサイトを制作するステージに話を移しましょう。
◆『共有』する
制作に入ったあとの段階で、Webプロデューサーに最も要求される能力は、「コーディネート能力」です。案件を内製化する場合は社内の各部署の取りまとめ、外部のリソースを求める場合は、発注先も交えた取りまとめが要求されます。
もちろん、そこにはクライアントが存在しますので、少なくとも三角形とか四角形の関係性になるわけです。アウトソーシング先が複数ある時などは、もっと複雑な関係性になります。つまり、この段階では、Webプロデューサーは「コーディネーター」的な役割がもっとも重要になるのです。
そこで必要なのが『共有する』ことです。何を共有するのか、具体的に説明しましょう。
共有ポイント1:目標を共有する
まず、何を目的にしたサイトで、どんな目標値に向かって進むのか、関係する人の全員が共有します。ここにズレがあると、トラブルの元になります。
共有ポイント2:全体のスケジュールを共有する
あと、全体のスケジュールを共有することも忘れてはいけません。アウトソーシング先には、依頼する内容のスケジュールだけを渡しがちですが、その会社には関係のない箇所であっても、必ず全体のスケジュールを把握してもらうことを心がけましょう。関係するすべての人に、案件の全体像を理解してもらうことが目的です。
共有ポイント3:強みを共有する
星の数ほど存在するWebサイトの中で、自社の存在感を際立たせるには、「強み」を引き出すことが大切です。制作段階でこれを共有するということは、自社の強みを関係する人全員に理解してもらうということです。目的とともに、強みも共有できれば、方向性のズレも少なくなりますし、さまざまな人からより建設的な意見が出てくるようになります。
ポイントがズレたことをやってしまうのは、目的と強みの共有ができていないという原因が考えられるのです。
共有ポイント4:全体の進捗状況を共有する
2に関係することですが、全体のスケジュールを共有したうえで、全体の進捗状況も関係する全員に把握してもらいましょう。伏せている情報があると、思わぬトラブルを招くことがあり、スケジュール遅れに繋がります。
共有ポイント5:問題点を共有する
4と繋がることですが、何らかの問題が発生したときに、どこで、何の原因によって発生しているのかを全員が共有できる仕組みがあれば、ストレスが軽減されるでしょう。
また、これらの『共有』のためには、ブログやWikiといったツールが有効です。
◆誰を中心に考えるか
さまざまな人を巻き込んで案件を進めていく時に忘れてはならない視点は、「誰を中心に考えるか」です。
コンテンツを企画する、構成を決める、レイアウトやコピーを考える、デザインする、HTMLのコーディングをするなど、あらゆる作業はこれを明確にしないとズレてしまう事になりかねません。
では、誰を中心に考えるのか?それは『ユーザー』以外にありません。失敗するパターンで多いのは、クライアントを中心に考えてしまうケースです。
Webプロデューサーは、徹底的に『ユーザー中心』のスタンスを貫く必要があります。そのためには、まずその「対象ユーザーは誰なのか」を明確にしてください。その際は、以前の記事
■Webサイト立ち上げ時に留意すべきポイントと、制作業者の選び方
◆ポイント5:対象ユーザーを明確に
で書いた"ペルソナ"の設定が有効です。
◆段階的な目的数値と施策内容を決める
Webサイトには、生き物のような成長段階があります。何もない段階から初めてサイトを作った時は、まさに砂漠のなかにある一粒の砂のようなものです。
その段階では、いかに認知度を上げるか、つまりいかに一人でも多くの新規客、あるいはリピーターを集めるかが、何よりも優先されるはずです。
しかし、一定の段階を超えると、認知度の向上とともに、見込み客の獲得が最重要テーマになります。さらにその後、成約⇒リピート購入につなげる必要があるのは言うまでもありませんが、大事なのはこのようなプロセスを頭に入れているかどうかです。
また、一定の段階とはいつなのか、見込み客はいつまでに何人程度集めたいのか、売り上げはいつの段階でいくらあげたいのかといった、数値的あるいは時期的な目安を段階的に決めておきます。それがないと、暗闇の中に銃を放つような運営になってしまうのです。
同時に、それぞれの段階で行うべき施策もあらかじめ考えておく必要があります。
認知度(アクセス)をアップさせることが第一優先の時期は、PPC広告やアフィリエイト、SEOなどが必要でしょうし、見込み客を集めるためにはプレゼントや割引(お試し)キャンペーンなども考慮されるべきでしょう。より多くの成約に結び付けたいときには、PPCからのランディングページをよりテーマを絞ったものにする、ユーザビリティを向上させる、キャンペーン用のページを作るといった施策も必要です。
制作段階で、それに関わる人たちがこの流れを把握できていないと、融通の効かないサイトになってしまう可能性がでてきます。そうならないためにも、社内とクライアント、アウトソーシング先には、必要に応じて段階的な施策を事前に理解してもらいましょう。
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