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戦略的なWebサイト構築・運営を手掛けるエクストラコミュニケーションズ社より、多くのECサイトを手掛けてきた実績ノウハウをお伝えします。

(株)エクストラコミュニケーションズ   代表取締役 前野 智純

Webサイト立ち上げ時に留意すべきポイントと、制作業者の選び方

Web運営者が陥りがちな「負の連鎖」:6つの危険信号

2006年04月11日|コメント(0)トラックバック(0)

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■「Webサイトは広告媒体ではない」
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過去に何度か書いてきたことですが、Webを商売に活用する際は、「Webサイトは広告媒体ではない」という大前提を認識する必要があります。

広告媒体というのは、顧客に訴える作品を作るという感覚がありますが、Webサイトは"作品"ではなく、"自分のメディア"です。インターネット以前は、自分のメディアを持つことは考えられなかったわけですので、どうしても他の広告媒体と混同してしまう傾向にあるようです。
自分のメディア

なぜ他の広告媒体との違いを認識する必要があるのかというと、自分のメディアであるWebサイトは、日々の運営を通して戦略的に育てていくものだからです。よく、

『300万円もかけて業者にホームページを作ってもらったけど、効果がなかったよ』

とぼやく経営者がいますが、これはそもそもWebサイトを広告媒体として捉えている証拠です。効果がないのであれば、効果が出るように育てていく。Web運営者が学ぶべきは、そのための方法論です。

つまり、効果検証して、仮説を立てて、改善して、また効果検証をする。
私は、その繰り返しを「TAE(試行錯誤)マーケティング」と呼んでいますが、その作業を通じて成長スパイラルに乗せていくことが大事なのです。

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■ネガティブスパイラルとは
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それは、短期間で「効果がない」などと結論付けられる性質のものではありません。

この認識がなければ、よほどのことがない限り成長スパイラルに乗せることはできません。
多くの場合、その反対の「ネガティブスパイラル(負の連鎖)」に陥ってしまいます。
ネガティブスパイラルとは、

1.アクセスが少ない
2.運営者のモチベーションが下がる
3.更新が滞る→コンテンツが貧弱になる/鮮度が低くなる
4.ユーザーが遠ざかる
5.ますますレスポンスが少なくなる
6.さらにモチベーションが下がる
7.どうにかしようと思っても、外注するといちいちお金がかかる
7.Web運営から遠ざかる

こんな感じのパターンで、最終的に上記の経営者のように「効果がない」と諦めてしまう結果になってしまいます。繰り返しますが、効果がなければ「どうすれば効果が上がるか」を考えて、試行錯誤するという認識が重要なのです。

では、これまで数多くの事例を見てきた経験から、そのスパイラルに陥る"危険信号"を洗い出してみましょう。


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★危険信号1:運営者が特定されていない
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特に人的リソースに限りのある中小企業にありがちなパターンです。
当面専任者を置くのは難しいかもしれませんが、少なくともWeb運営に責任を持つ人を明確に決めて権限を与えるようにしないと、日常の業務に忙殺されてWebが後回しになってしまいます。

規模の大小を問わず、Webでのビジネスは新規事業部を立ち上げたような心持ちで臨んで欲しいと思います。


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★危険信号2:運営のリズムを持たない
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1に関連する内容ですが、運営者を特定するとともに、毎日の業務の中での「運営リズム」を作ってしまうことが肝要です。例えば、朝の1時間と夕方の1時間はWebの運営に割くなど、リズムを作ってしまって下さい。もちろん、これにも規模の大小は関係ありません。

もし「そんなにやることがない」と思うのなら、なおさら時間を費やすべきです。なぜなら、Webビジネスが本格的に稼働しはじめると、一日2時間の作業で賄うことは難しくなってきます。逆説的ですが、時間が余るということは、もっとWebの戦略について考える時間が必要だということです。


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★危険信号3:目標設定が曖昧
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向かうべき方向性や目指すべき場所が明確に分からないと、なかなかモチベーションが湧いてきません。できる限り具体的に目標設定をすることが、Web運営のコツです。

例えば、売上金額だけでなく、アクセス数やユニークユーザー数でもいいのです。「今月はユニークユーザー数5,000人を目指そう」とか、「新規訪問客を倍に増やそう」などという明確な目標があれば、そのために必要な手段を考えることができますが、それが曖昧であれば、何をどう考えればいいのかも分からなくなってきます。


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★危険信号4:費用対効果の感覚を持たない
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Web運営にコストが掛からないというのは大きな間違いです。サイトの規模が大きくなればなるほど、コストも大きくなってきます。

3の目標設定に関連することですが、どれだけの利益をあげるために、どれだけのコストを費やすのか。その数字をできる限り明確に持ってください。その中で、目標に到達できなければ、できるように手段を
考えればいいのです。


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★危険信号5:運営しやすい「仕組み」を持たない
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ほとんどの企業の場合、Web担当者が高いITスキルを持っているわけではありません。何らかのコンテンツを追加したり削除したりする際は、社内でできることとできないことがあるでしょう。しかし、ちょっとしたテキストの更新や写真の追加なども、毎回外注に出していれば、その度に費用が掛かってきて困ってしまいます。また、時間も自社で行う場合の数倍掛かってしまいます。結果として、徐々にWeb運営の頻度が少なくなる可能性が高くなるのです。

前述のネガティブスパイラルの一例にも書きましたが、ちょっとしたことにもいちいちお金と時間をかけなくて済むように、更新頻度の高いカテゴリは、誰でも更新しやすいようにしておくのが理想的です。

弊社の場合は、その箇所はブログで作ってしまうようにしています。見た目は普通のWebサイトと同じですから、専門家が見ないとそれがブログであることは分かりません。でも、ワープロ感覚で更新できますので、格段に作業及び費用の効率がアップしますし、何より「自分のサイトだ」という実感と愛着が出てきます。私はこれがブログ活用の大きな意義でもあると思っています。


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★危険信号6:何でも自力でやろうとする
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5に関連しますが、外注にお金がかかるからと、何から何まで社内でやろうとする会社もあります。
ちょっとした更新は社内でできる仕組みを持っておくのが重要ですが、やはりできることとできないことがあります。

社員に難しい参考書を買わせて、「今勉強させているから」と言う社長さんがたくさんいますが、そんなところに限って結局いつまでも身動きが取れず、結果的にサイトが死んでしまい、大きな機会損失をしています。勉強を命じられた人は、日常業務もしなければいけないし、難しいWebのスキルもマスターしないといけない。でも誰も教えてくれない。サイトがうまくいかない責任は自分に負わされる。サイトに愛着も湧かず、目標も曖昧なので、どこに向かって勉強すればいいのか分からない。そんなの、たまったものではないですよね。

余談ですが、そのような会社の社員に何を勉強しているのかと聞くと、だいたいは見当違いのことばかり身に付けようとしています。「Perlの書き方を勉強しています」とか言って、一生懸命掲示板を作ってみたり。それがビジネスにどうやって繋がるのかという感覚がないのです。
闇雲に勉強といっても、その方向性が分からないのですね。

専門性の高いことは、専門家に任せればいいのです。その基準は各社まちまちでしょうが、ほとんどWebのスキルを持っていない人しかいなくても、例えばテキスト更新は社内で、それ以外は外注で、と切り分けて下さい。

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■Webは必ず大きな戦力に
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言うまでもなく、Webサイトを運営するのは生身の人間です。

ユーザーからのレスポンスがなかったり、なかなか売り上げが上がらなかったりすると、モチベーションが低下しがちです。

しかし、Webと他の媒体との違いを理解し、ネガティブな循環に陥らないような仕組みを作り、どうすればポジティブな循環に持っていけるかを試行錯誤する姿勢さえ失わなければ、Webは必ず大きな戦力になります。

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