Webサイト立ち上げ時に留意すべきポイントと、制作業者の選び方
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■Webサイトをいかに運営するか
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この情報化社会において、潜在顧客を含めたすべてのステークホルダーに対する情報提供の窓口として、Webサイトを持つことは当たり前のことです。問題は、それをいかに運営するか、です。

前回、「運営の質が問われる時代」として、Webの特性を捉えたうえで"運営の質"を高めることが、ネットで成功するための重要なファクターであると書きました。作ることが目的だった黎明期とは比較にならないくらい成熟度を増している現在は、試行錯誤しながらサイトを成長させていく方法論がある程度確立されており、それを学ぶためのケーススタディにも事欠きません。
では、作成するWebサイトは何でもいいのかと言うと、当然の事ながら決してそうではありません。ただ、多くの場合、見た目の美しさや格好良さなどはほとんど関係ないことは確かです。
そこで今回は、Webでビジネスを行う第一段階である「Webサイト立ち上げ時」に留意すべき重要な6つのポイントを洗い出してみましょう。
◆ポイント1:トップマネジメントの理解
少し意外かもしれませんが、実はこれが最も重要です。
これがないと、どれだけ頑張っても徒労に終わると言ってもいいくらいです。
自社の商品を販売する。それは、リアルもバーチャルも関係ありません。
どちらも歴とした実ビジネスです。
にも関わらず、社長をはじめとするトップマネジメントがWebに関する理解に乏しく、積極的な取り組みを先導出来ない会社は、いくら立派なサイトを作ったとしても、その投資は失敗に終わる確率が非常に高いと言えます。
今まで、何度もこのパターンを経験してきましたが、とにかく前に進まないのです。
「ワシはわからん。若い者に任せる」と言う社長で、本当に任せている人はほとんどいません。
任せるのなら、本当に任せる覚悟が必要です。
分からないからといって、Webの窓口を"パソコンに詳しい若手社員"などにさせている社長は、Webで売上を伸ばせない原因が自分にあると認識すべきです。
特に中小企業の場合、業績が悪いのはほとんど社長が原因です(自戒を込めて)。
自分の会社はどうか、一度考えてみて下さい。ちょっと不安があるのなら、一度今後のWeb戦略について、社長に直接聞いてみて下さい。
◆ポイント2:明確な目標数値
前回も書きましたが、Webサイトは
「常に目につきやすい場所(検索エンジン上位など)に露出し、必要に応じて随時更新し、目的を持ってユーザーのレスポンスを計測し、それを元に中身を改善する。」
という試行錯誤サイクルの繰り返しで成長させていくものです。そして、それを行うには明確な「ゴール(目標)設定」が必要です。それを、数値として決めることです。
ECサイトなら、○○○万円とか、○○億円とか。コミュニティであれば会員○○万人増とか。
目標がないということは、検証→改善という作業の指標がないわけですので、何を目指して改善すればいいのか分からなくなります。
まず、年間目標だけでもいいので、具体的な目標を設定してみて下さい。
◆ポイント3:社内運営体制
Webは作成してからがスタートです。誰が、いつ、どこで、どのように運営するかを、明確にしておく必要があります。
それがないと、必ず日常業務に忙殺されて、Webにまで手が回らないという事態になります。
そうなるのなら、最初からWebになど投資をするべきではありません。
情報化社会において、Webサイトがない会社は論外ですが、しかし運営体制を作れないのであれば、どのみち成功は覚束ないのです。
例え外部の専門業者に作成や運営業務を委託する場合でも、社内でWeb運営の責任を持つ担当者を決めて、その人が外部業者と定期的に打ち合わせを行い、クオリティをチェックすると同時に、「想い」を伝えるようにして下さい。決してすべてを外部任せにしてはいけません。
そして、その「想い」を外部の業者も理解しくれるかどうかが大きなポイントです。
普通のビジネス感覚では当たり前のことを、「いや、聞いてませんので」と表情を動かさずに言うような業者とは、ビジネスで付き合ってはいけません。
◆ポイント4:Webの特性を把握
・Webは不特定多数のユーザーに情報発信する"メディア"であり、 ユーザーに能動的に使ってもらう"ツール"でもある。
・プル型のメディアだが、プッシュする機能も併せ持つ。
・試行錯誤を繰り返して成長させていくパーソナルメディアであり、広告媒体ではない。
・常にユーザーが能動的な行動(クリック)をしないと、情報を提供出来ない。
メディアだからコンテンツのクオリティや企画力、あるいは頻繁な更新などが必要なのであり、ツールだからユーザビリティが重要なのです。
Webサイトを作成する時は、このようなWebの特性を明確に理解する必要があります。
外部業者に委託する場合は、「Webの特性とは何?」と質問してみて下さい。
「えー、0と1のデジタル情報で成り立っていて・・・複数のサーバをルーターを介してネットワークした・・・」なんて、わけの分からない技術用語を並べ立てる人は、まずビジネスパートナーにはなり得ません。
◆ポイント5:対象ユーザーを明確に
Webサイトは、メディアでありツールです。当然の事ですが「使う人」がいてはじめて成り立ちます。
効果的なWebサイトを作成するためには、その「使う人(対象ユーザー)」を具体的にイメージする必要があります。
どれくらい具体的かというと、「名前・性別・年齢・住所・趣味・職歴・既婚/未婚・将来目標・悩み事・学歴」などなど、細かく架空の人物のキャラクターを設定するのです。
2〜3人分、そのようなキャラクターを想像してみて下さい。
自分のサイトをどんな人が見てくれているのかを、細かくイメージする作業です。
それを「ペルソナ化」と言いますが、そうすることで、より対象ユーザー像が鮮明に浮かび上がるため、Webサイトの設計に大いに役立つのです。
◆ポイント6:パートナーになり得る業者を選ぶ
最近、どんな基準で業者を選択すればいいかという質問をよく受けます。
私もその専門業者の一人ですので、「僕にそんな質問をするのがおかしい」なんて冗談を言いますが、クライアントにとってはもっともな悩みだと思います。
そこで、客観的に見て、こんな専門業者はダメだなと思うものをピックアップしてみました。
・専門ではない
→Web専業ではなく、他の業種がメインで「ホームページも作りますよ」という業者。そんな意識で出来るほど、甘い業界ではありません。進化の激しいWebの世界についてくることは、まず無理です。
また、広告代理店などがWebを扱うケースも多くありますが、彼らは「広告枠を売る」ことばかりに意識を向けることが日常化しているためか、Webサイトを"作る"ことでビジネスを完結させようとするところが多いようです。それではWebでの成功は難しいのです。
・クライアントのビジネスよりも、技術に関心がある
→どこまで行っても技術者的発想ばかりで、あなたの会社の売上に感心を示さない業者。
・なんでもかんでもWebでやろうとする
→なかには、Webよりもリアルに落とし込んだ方がいい場合もあります。そのようなバランスを考えずに、闇雲に「Webで売りましょう!」と言う業者は、長期的な戦略を描くことをせず、自社の売上にしか感心がないのかもしれません。
・Webの位置付けを把握していない
→ポイント4でも書きましたが、Webの特性とは何か、他のメディアと比べてどんな違いがあり、どんな位置付けにいるのかを明確に理解していない業者。
根本的な理解がなければ、提案も的を外してしまいます。
・ビジネスの「想い」を共有出来るか
→ポイント3でも書きましたが、窓を閉めたらカギも締める。
そんな当たり前のことでも、「いや、カギのことは聞いてません」「指示書に書かれていません」なんて言う業者とは、まずお付き合いをしない方がいいでしょう。
極端な話、私はそんな人はアイボ以下だと思っています。とてもビジネスの「想い」を共有出来る存在ではありません。
・自分のビジネスをWebでマーケティングしているか
→ここは最も重要なポイントと言えます。クライアントにWebでのマーケティングやプロモーションを提案するのに、自社のサイトが会社案内のパンフレット的な内容だけでは、何の説得力もありません。
いかがでしょうか?Webサイト作成時に、是非参考にして下さい。
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