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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第78回】「スマホ時代の差別化は「YouTube」」

2017年12月18日|トラックバック(0)

POINT

『通販市場は停滞していない』
『ネット進化「らせん」の構造』
『「動画派」の誕生』
『ワンカットでも問合せ増』

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■通販市場は停滞していない
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 ○○を掲載したら問合せが倍に! ○○のお陰で売上アップ! 色んな法律に触れそうな煽り文句ですが、○○に「動画」をいれると、いまネットではこれに近い現象が起こります。3年前に動画のメリットを紹介しましたが、より動画の重要性が増しています。というより、いま、コンテンツレベルで明らかな「差別化」ができるのは動画ぐらいです。

 ネット通販に関わっていれば、日々の切磋琢磨は当然で、さらにリスペクトやインスパイア、引用に参考と、程度の差こそあれ「パクリ」をすることも、されることも避けることができません。これが業界の成長を加速させた一方、画期的なコンテンツの寿命を縮め、斬新なレイアウトがあっと言う間に陳腐化していきます。従来のコンテンツでの差別化は日々、困難になっています。

 そこにきて、ネット通販業界全体がやや停滞気味です。もっとも正しくはこの十数年が「ネット通販」という、新しく誕生した市場の特需だったとみるべきで、経済学では人口増加に連動して、市場が拡大するメリットを「人口ボーナス」と呼びますが、国内人口は頭打ちするなか、ネット通販という市場参加者が劇的に増え続けたことで、リアル市場よりも得られた果実が割合として多かったということです。それがネット通販参加者の「伸び率」が頭打ちになり起きている「渋滞」というのが正しいでしょう。

 言葉を換えれば「成熟市場」に向かうわけで、そこで何より大切になるのが「差別化」です。いま、差別化の最前線は「動画」です。


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■ネット進化「らせん」の構造
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 10年以上前の拙著でコンテンツのトレンド変化の「仮説」として「テキスト→画像・音声→動画」と移り変わり、動画の果てには再び「テキスト」に戻る「らせん」を定義しました。そしていま、この仮説は確信に変わっています。チャットソフトでスタートを切った「LINE」が、スタンプ(映像)や無料通話(音声)を利用できるようになり、いまは「動画」を送りあうことができるようになっています。144文字の文字情報が代名詞だったツイッターも、いまは動画のやり取りができますし、SNSという大きな括りでも、ツイッター(文字)→インスタグラム(画像)とブレイクし、ツイッターに買収されましたが「VINE(動画)」が生まれました。

 オカルト的な「予言」ではなく、技術的な難易度によるもので、データ量が軽く、処理も容易なテキストから、難易度の高い動画に到達する。しかし、そのころには、サービスの陳腐化が始まっており、あらたなアプローチのサービスが設計され、1秒でもサービスイン(開始)を急ぐウェブ業界の商習慣から、処理の容易なテキスト情報主体として世に出て、改良され以下同文という構図です。

 そしていまは「動画」のフェーズであり、そこに「スマホ」の普及が重なります。


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■「動画派」の誕生
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 ながらく「長文派」だった私。ウェブ黎明期から、コンテンツは短文が良いとする「短文派」と、しっかりとした説明を必要とする「長文派」に別れていました。結論を述べれば、通信回線などのインフラが弱かった時代の議論で、適材適所で使い分け、両方載せることが最適解です。

 しかし、「スマホ」の普及が、最適解に異議申し立てます。ディスプレイの解像度は上がっても、スマホの小さな画面で、ずらずらと並ぶ文字列を追うのは容易ではありません。例え短文でも、文字が見にくいことに変わりはありません。加齢による老眼の有無というより、昭和後期から続く「活字離れ」もあり、そもそも「文字を追う」という行為を嫌うユーザーは少なくありません。ところが「動画」ならスマホの小さな画面でも様々な情報を伝えることができ、音声も使えば飛躍的に情報量が増えます。つまり、スマホユーザーにとっては長文派・短文派に加え「動画派」が生まれているということです。


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■ワンカットでも問合せ増
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 動画の成功例を紹介します。荷揚げ用リフトの「プロトタイプ」の動画を公開しました。昇降機のコアとなる金属片が、上がって下がるだけの映像ですが、それをみたユーザーから問合せが相次いでいます。それに連動して、動画を公開していない姉妹製品の「自動車用リフト」の引き合いも増え、リアルに嬉しい悲鳴を上げています。

 工具販売のサイトは、アマゾンを筆頭とする大手の進出により、検索結果の順位がおちて売上が低迷していました。そこである工具の、アタッチメントを交換するだけの動画を制作し公開しました。以来、アクセス数に大きな変動はありませんが、注文と問い合わせが増えています。いわゆる「百聞は一見にしかず」ということなのでしょう。

 凝った動画を作るには技術が必要ですが、工具の交換など「スマホ」でのワンカット。そこに簡単なテロップをいれただけです。手前味噌ながら、私もこの秋「ユーチューバー」デビューし、時事を解説しています。オッサンの一人語りですが、そこそこ反響があり、某ネット番組から出演オファーがありました。

 動画を公開する方法は幾つもありますが、オススメは「YouTube」です。著作権への対応がしっかりしていて、仮にライバルサイトが動画を「パクった」なら、公開停止に求めることが可能で、また「引用」ならば、ライバルがこちらの集客に手を貸してくれるような仕組みになっているからです。

 ユーチューバーを管理する会社が、東京証券取引所に上場するご時世でも、動画を活用している企業はまだまだ少数。つまり、ここはまだ荒らされてない新市場で、コンテンツにおける「差別化」の最前線です。


◆社長のための裏マニュアル
スマホ時代だから動画で差別化

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