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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第59回】ハロウィンの市場規模はバレンタインを凌駕する・・・という大人の事情

2014年10月27日|トラックバック(0)

POINT

『乗っていますかハロウィン』
『盛り上げる人々の背景』
『ハロウィンのカラクリは』
『コンビニエンスなイベント』

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■乗っていますかハロウィン
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 街はすっかりハロウィンです。と、言われ頷く人と、違和感を覚える人のどちらもいます。果たしてハロウィンは、日本で定着しているのか、との問いへの答えは「ノー」です。一方で、六本木や渋谷と言った、都心の繁華街でイベントが実施され、首都圏の鉄道にはハロウィンの仮装をしたまま乗り込む乗客がいて、毎年のようにワイドショーで取り上げられています。まず、基本的なツッコミをいれます。

「珍しいからニュース」

 になります。本当の意味で定着したのなら、ハロウィンの仮装にニュースバリューはありません。「七五三」がニュースにならず、サンタクロースがピザを宅配しても「ミヤネ屋」で取り上げることはないようにです。また、イベントは定着と同義語ではありません。イベントには主催者がいて、主催者には「大人の事情」があるものです。これが事実から追ったハロウィンの定着度です。

 この温度差にこそハロウィンの「盛り上がり」の真実と、通販業者が利用しなければならない理由があります。

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■盛り上げる人々の背景
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 ハロウィンの盛り上がりを叫ぶのは、それぞれの立場を守るための「ポジショントーク」です。都合の良い数字を引用することで、既成事実のように話しをすり替えます。今年の代表選手はソーシャルメディアとの連携を謳う人々。彼らはハロウィンを「国内認知度100%」とし、市場規模を「バレンタイン級」とし、その拡がりはソーシャルメディアの普及によるという結論へ導きますが、見事なまでの「我田引水」です。

 ネットリサーチ会社「マイボイスコム」の調べで認知度は98.1%。これは「どんな行事か知っている」に対しては69.6%、「名前だけ聞いたことがある」で28.5%の合算値。そもそも認知度と、盛り上がりをイコールで結ぶのは強引すぎます。名前は知っていても、参加しない祭りやイベントは多く、裸のポスターが話題となった「蘇民祭」などその最たるものです。

 また、市場規模の「バレンタイン級」とは、一般社団法人日本記念日協会による発表で、コチラの協会は「記念日」の影響力を集計しており、ビジネスシーンにおける「市場規模」とは異なります。ニュースサイト「THE PAGE」は、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの妹尾康志氏の言葉として

"規模としては、クリスマス、ホワイトデー、バレンタインデーなどには遠く及ばない状態"

 と指摘しています。

■ハロウィンっていつ頃から普及? その経済効果は?
http://thepage.jp/detail/20130930-00000006-wordleaf

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■ハロウィンのカラクリは
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 両者の違いは「調査対象」です。イベントの市場規模とは、一般的にそのイベントにより生み出される消費や、波及効果の集計ですが、「記念日」の調査対象は公開されておらず、同協会に問い合わせたところ「(他の調査より)大きくなる」と回答が寄せられました。つまり、消費の実態としての「市場規模」とは異なるのです。

 ハロウィン礼賛派は、数字背景を調べもせずに引用しているか、意図的に混同しているかのどちらかです。そして、これこそが「盛り上がり」の正体です。もちろん、ソーシャルメディアだけの力でもありません。

 告白するならば、私は十数年にわたり、ハロウィンを盛り上げてきた一人です。一般大衆の盛り上がりは脇に置き、

「ハロウィン熱いぜ!」

 と喧伝してきました。理由はその「イベント性」であり、通販事業者に活用をお勧めする理由です。

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■コンビニエンスなイベント
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 本来のハロウィンは、前年の収穫と新しい年の訪れるを祝う古代ケルト人の祭りです。これがアメリカに渡り「イベント色」が強くなります。サンタクロースの衣装が「赤」になったのは、「コカ・コーラ」のシンボルカラーによるものであるように、商業主義とアメリカ型ハロウィンは切り離せません。日本におけるハロウィンは「アメリカ版」で、そもそも「イベント」として輸入されています。

 だからアメリカ型ハロウィンに「ルール」や「タブー」はありません。バレンタインにおける「チョコ」や、クリスマスに若干残る宗教性といった「縛り」はありません。つまり「なんでもアリ」。そして、お盆休みから、クリスマスまでの「イベント空白期間」を埋めるには、10月末のハロウィンは絶好のタイミング。スポーツの秋や、読書の秋と、秋の代名詞は多々ありますが、それを冠したイベントは、参加対象者が限られてしまいます。しかしハロウィンは「何でもあり」。潜在的見込み客は全日本国民といってもよいでしょう。そして、カボチャのお化け「ジャック・オー・ランタン」が提供した「オレンジ」の印象は、たわわに実った稲穂に落ちる夕日を連想し、日本の「秋」と重なり、季節感もばっちり。つまり「売り手」にとって、これほど都合良く利用できる「イベント」はないのです。

 また、消費に罪悪を覚える日本人は少なくありません。躊躇する背中押してくれるのがジャック・オー・ランタンです。「イベントだから」「期間限定だから」、そして「ハロウィンだから」。 各社が競ってハロウィンに便乗するようになった理由であり、利用しましょうよという話し。あと数日間ですが、参加しておけば来年の「糧」となりますので。


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