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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第24回】説教厳禁の3つの理由。人たらしの部下操縦法

2010年12月27日|トラックバック(0)

POINT

『伯母から教わった操縦法』
『説教厳禁とするふたつの理由』
『社長挨拶で売れる』
『説教という福利厚生』

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■伯母から教わった操縦法
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片付けをしない子供に注意した時

「いま、やろうと思ったのに」

と反論された経験はないでしょうか。幼き日の自分を思い出す人もいるでしょう。本当に取り組もうとしていた直前だったのか、注意された「刹那」という意味での「いま」なのかの判断は分かれるところですが、敬愛する母方の伯母は私のこの主張に、こう対応していました。

「注意してゴメンね。それじゃあ、お片付けお願いします」

まず「いま」という発言を信じ、続けて「お願い」します。子供にかぎらず疑われれば嘘をついていても反発するのが人間の性ですが、反対にとっさについた嘘を信じてくれる人を裏切るのが困難なであることは人間の善性です。子供ながらに伯母の「操縦法」に唸ったものです。前回の「劇薬」からのリハビリはこの伯母の方法の応用です。

売れないことが問題だと気がついた社員は「時間がなかった」 「来週からやろうと」「準備はしていた」と主張するかも知れません。それがサントリー缶コーヒーの「BOSS」のCMで、社長役の山崎努さんに準備不足を指摘され、もっともらしい言い訳を口にする松山ケンイチさんに見えたとしても見逃しこういうのです。

君たちの熱意に気がつかずに申し訳ない。さぁ売れるコンテンツを作ろう


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■説教厳禁とするふたつの理由
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時間がない中で来週から取り組むために準備をしていたという言葉を信じ、現実的に可能な範囲で、しかし速やかにコンテンツに取り組む「時間」を用意します。例えば毎週水曜日の午前中や、毎朝始業後の2時間、または中小企業に多い月2回の土曜出社日をまるまるコンテンツ作成に充てます。業種により異なりますが、1週間には「波」があり、比較的余裕の多い曜日や時間を「作業時間」に社長命令で決定し、そのとき他の仕事は電話の取り次ぎさえも許しません。これにより、今後の「やろうと思っていた」という言い訳を封印します。相手の主張を認めた上で「外堀」を埋めていくのです。現実的に可能な範囲でとしたのは、コンテンツ作りに傾倒して他の業務が疎かになっては本末転倒で、別の言い訳が生まれる素地となるからで、速やかに取り組まなければ劇薬の効果は薄れます。

社員にとって残酷な結論を述べれば「時間」は言い訳に過ぎません。「来週」も「準備中」も、時間の前後に過ぎず、売れてない事実はいまそこにある危機で本来は最優先事項です。時間を言い訳にする時点で、社会人としては恥ずかしいことですが、売れるコンテンツに取り組むなら「説教厳禁」です。その理由はみっつ。


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■社長挨拶で売れる
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目的は「売れるコンテンツ」を作ることです。開店前に叱責されたスタッフが迎え入れる店の空気を想像してください。また怒られないか、失敗しないかと気持ちは内向き志向となり外からくる客に向かなくなります。こんな気持ちで作ったコンテンツで「売る」のは困難となるのが「説教厳禁」である理由のひとつ。反対にノビノビとした気持ちで取り組めば、客を見た外向きのコンテンツを発想しやすいのです。

「業務」として時間を与えるのは、定期的にWEBに取り組む習慣をつけさせる狙いもあります。売れないサイトのよくあるパターンが「通常業務の空いた時間」にWEB管理をしていることです。

通常業務を前倒しして時間を作りだし、積極的にホームページに取り組もうとする社員は珍しく、時間を用意してあげないと、後回しにされ、放置され、忘れ去られてしまうのです。

取り組みを始めた当初は時間が余るかも知れません。そんな時は「別業種のサイト」をみるように指示を出します。もちろん「業務」です。意外に思うかも知れませんが、同業者のサイトは「知ってるつもり」からチェックが甘くなり、個別商品の価格ばかり気にしてしまう傾向があります。別業種を見ることで、気がつくことも多く、どの業種でも掲載されているコンテンツは重要だとみてよいでしょう。その代表例が顔写真入りの「社長(店長)挨拶」で、自動車用リフトという「通販」に似つかわしくない商品を取り扱っている東京都足立区の「日整工業」は、野本社長の顔写真をいれた直後から問い合わせが急増し、日本全国から見積もり依頼が届いています。その「社長挨拶」を疎かにしているサイトは少なくありません。掲載されていないことも多く、掲載されていても「上から目線」の「挨拶」が放置されていることもあります。もったいない話しです。


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■説教という福利厚生
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「売れない」という事実の当事者だと気がつかせるのが「劇薬」なら、彼らに「売れるための取り組み」をさせるのが「リハビリ」です。そして「説教」は「劇薬」で弱った体に塩を塗り込むようなもので事態を悪化させます。そもそも「説教」とは子供への「しつけ」として行うもので、大人にするものではなく社長の仕事ではありません。「しつけ」なければならないほどの社員ならお辞めいただいた方が双方にとって幸せです。それが「説教厳禁」のふたつ目の理由で、社長にとって耳の痛い事実です。

「説教は優越感を刺激する」

一般的な日本社会での社長と社員は上下に置かれる関係です。叱責に頭を垂れる社員の姿に征服欲求が刺激され、優越感が満たされるのです。これが繰り返され「説教」が目的化している職場は労使共に不幸です。社長は「説教」が、社員は「拝聴」するのが仕事と思いこむようになるからですが・・・結構多いのですよね。

我々の目標は「売る」こと。説教している時間、労使共に時間が無駄遣いされているのがみっつ目の理由です。

それでもどうしても「説教」しなければいけない場合は「懲罰感情」を排除してください。これも伯母に教わったこと。

「おばちゃんはあつしくん(筆者の名前)が憎いから怒っているんじゃないのよ」

 大人になり沁みる言葉です。
 

◆社長のための裏マニュアル
「説教するより言い訳のできない環境整備を」

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