【第20回】ツイッターでつぶやく前のノルマ
POINT
『ツイッターで儲ける人々』
『毎日のチェック作業』
『幸運の前髪は逃がさない』
『まだまだ終わらぬ朝の業務』
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■ツイッターで儲ける人々
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先日産経新聞より「ツイッターの誤報について」という取材を受けました。ツイッターでの発言はその場のノリで消費されるという 空気があり、これをWeb業界人は「フロー」などと呼びます。誤報はそのノリから事実関係を確認せずにツイートとリツイートがくりかえされることで量産されます。そうしたフワフワした空気に付き合っているほど商売人は暇ではありません。商売はうたかたの夢ではなく、小さな現実の積み重ねの上に花開くモノだからです。
「ツイッターをやるな」と断じる理由のひとつが「フロー」です。ツイッターでの発言は、ブログのように積み上げられ「ストック」されていくことはなく、つぶやきはタイムライン上を流れ消えていきます。つぶやきを保存する方法もありますが、つぶやきの集合体は前衛的な散文詩のようで、客に見せられるクオリティはありません。つまり、どれだけ呟いたとしても「コンテンツ」にはならないのです。
他にも理由は沢山ありますが、ひとまずおきます。本稿はツイッターを否定する目的ではなく、通販サイトを運営するWeb担当者には他にやるべきことがあり、それらをやった上での「上乗せ」としてツイッターに取り組むことは否定しないからです。いわばこれから述べることはWeb担当者の日々の「ノルマ」です。
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■毎日のチェック作業
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前日に訪問したお客が検索に用いた「キーワード」をチェックすることから朝ははじまります。インデックス(検索エンジンが検索結果の基準とするデータ)は定期的に更新されており、昨日までなかったキーワードが見つかればそのキーワードで登録された可能性が高く、すぐさま検索エンジンでチェックすると意外なキーワードの「空席」を見つけるのです。
グーグルでもヤフーでも「営業戦略」で検索すると弊社のサイトが上位に表示されます。これは毎朝のチェックで「営業戦略」で関係のないコンテンツに訪問者があったことがきっかけです。検索順位はかなり低かったのですが物好きな方が探して訪問してきたのです。早速「営業戦略」で検索してみると、検索結果の上位に表示されるコンテンツは具体的な説明に乏しく、SEOも徹底されていませんでした。これが「空席」です。検索エンジンは「既にある(見つけた)コンテンツ」しかインデックスできず、それが利用者の求める情報であるかの判断はできません。そこで「営業戦略」の解説ページを作りました。しばらくして「営業戦略」での訪問者が急増しました。チェックすると「解説ページ」がヤフー検索の2ページ目にランクインしています。そこで文章を整理し直すなどSEOを強化したところ常に1?3位のあいだをいったりきたりしています。ちなみに2010年の7月は「営業戦略」で1000件以上の訪問がありました。もちろん、1円も使っていません。
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■幸運の前髪は逃がさない
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前日に訪れたキーワードをチェックすることは、いわば「直近の民意」です。それはお客の「欲求」のあらわれであり、
「検索エンジンにインデックスされているキーワード」
ということです。「欲求」があり既に「登録」されているコンテンツを強化するのは、答えを見ながら記入するテストと同じです。
こんなチャンスタイムにツイッターで「なう」と呟いている暇はありません。
キーワードをチェックするのは検索エンジン対策だけではありません。ごく希にですが、あなたのサイトを著名人や有名人が紹介していることがあります。日本を代表する著名イラストレーターがツイッターである健康法を紹介したところ、健康法を紹介するサイトへのアクセスが1日に500件を越えました。「イラストレーターの●●さんにツイッターで紹介されました」とブログやホームページで紹介するチャンスです。毎日チェックしていなければ、このチャンスを見逃していたことでしょう。
ツイッターには多くのつぶやきから指定したキーワードを拾ってくれるツールもあるので、そちらのほうが「リアルタイム」に抽出できるという意見もあるでしょうが、ブログやホームページ、ニュースサイトでの発言を拾うことはできませんし、中小企業のWeb担当者の多くは発送業務や他の仕事と「兼任」していることが多く、営業時間中パソコンの前に張り付いていることは困難です。そこで「毎朝」のチェックでフォローするのです。
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■まだまだ終わらぬ朝の業務
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イラストレーターのエピソードはツイッターの現実を表しています。イラストレーターは7万人のフォロワーをもっていますが、それでも500件、わずか0.7%しか誘導できなかったということです。100人のフォロワーなら1人も訪問しない計算です。「商用利用」するためには、このフォロワーの数が勝負の鍵で、世界的イラストレーターでも勝間和代でもホリエモンでもない「一般人」には高すぎるハードルがまっているのがツイッターなのです。
続いて「リスティング広告」をチェックします。入札価格は当然として、BtoBのビジネスモデルなら「ビジネスタイム以外は広告不掲載にする」ことで無駄なクリックを減らしコストダウンを図ります。また、BtoCなら「反響の良い時間帯」に入札価格を上げてみてもよいでしょう。そして次に「顧客動線」をチェックします。ランディングページ(最初に訪れるページ)で完結しているのか、あるいは目的ページに誘導できているかの効果測定にグーグルアナリティクスは便利です。
・・・まだまだ、日々のノルマは終わりません。これらに加えてイベント企画の立案やライバル会社のSEOチェックがあります。これらが終わった上で「つぶやく」ことなら否定しません。しかし、ツイッターは単調なルーティンワークからの「逃避先」になりやすく、フワフワとしたコミュニケーションを楽しみ、コツコツ積み上げる地味な仕事を放置する原因となることが「ツイッターをやるな」と断じる最大の理由です。
◆社長のための裏マニュアル
「毎日のノルマは単調だが重要」
これはおまけ。
私はアクセスカウンタを自作しており、前日のキーワードがメールで届くようにプログラミングしています。グーグルアナリティクスなどの解析ツールも併用しますが、毎日、半強制的にチェックするためにもメールで届くようにしているのです。グーグルアナリティクスにも前日の結果をレポートにまとめて送信する機能がついており、こちらを利用する方法もありますが、PDFか表計算ソフトを立ち上げて見なければならず、こうした「ひと手間」がアクセスログのチェックを遠ざける原因となりかねません。
お知り合いにプログラマ(PerlやPHPでOK)がいれば、前日のログから「キーワード」を抽出してメール送信する機能をつけてもらうといいでしょう。経験者なら1日とかからずに組めるプログラムです・・・が、最近はネットに溢れる「フリープログラム(スクリプト)」の設置やアレンジしかできないのに「プログラマ」を名乗っている人もいるのでご注意ください。興味のある方は通販支援ブログ編集までお問い合わせを。
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