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「上手くいっていない」ことを誰にも相談できない・・・・・自己啓発本には載っていない現場視点の「孤独な社長の裏マニュアル」です。

有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第18回】詐欺と美味い話の相関関係

2010年06月28日|トラックバック(0)

POINT

『頼んでいない連絡』
『詐欺的な外部SEO提案』
『金で買えるリンクは無効』
『自信があれば証明してみせる』

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■頼んでいない連絡
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「お電話料金が安くなるご連絡をさせていただきました」という電話に「連絡してくれと頼んでいない」と答えます。マイライン変更を迫るテレフォンセールスなのですが「案内」や「紹介」を使わずに、「連絡」とするのはすでに取引がある企業かもしれないと勘違いさせる狙いです。一般的に情報伝達においての「連絡」とは見知っている間で使われる言葉ですから。「NTT」「KDDI」 「ソフトバンク」と大きく発音し、続けて「の代理店の××です」 と小声で添えるのは回線会社からの電話と印象づける狙いです。

慣れている営業マンになると、断ってもこう食い下がります。

「電話料金が安くなることに何か問題でも?」

安くなったことを問題にする消費者はおらず、こうした「否定できない質問」は「ディベート」や「詐欺師」がよく使う論法です。 そこで私はこう答えます。

「見ず知らずの方からの美味しい話しには裏があるのがビジネスの常識ですよ。あえて問題があるなら、私のフトコロ事情を勝手に心配する失礼なあなたです」

今回は「美味しい話」の本当のはなし。


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■詐欺的な外部SEO提案
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ネット広告はヤフーリスティング広告(旧オーバーチュア)やアドワーズなどのキーワード広告が主流です。検索結果に広告をだせることで高い広告効果を期待できるからです。キーワード広告には幾つかの種類があり、そのひとつを提供する広告代理店から弊社のクライアントに売り込みがありました。提案内容を見ると、クライアントの利益にならなかったので断らせたのですが、営業マンは食い下がり聞き捨てならない台詞を吐きました。

他のキーワード広告はダメだが、これなら外部SEOになる

外部SEOとは、別のサイトから自社にリンクさせることで「被リンク」での評価を上げるSEOの手法ですが、これは嘘です。嘘と認識していたとすれば詐欺です。


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■金で買えるリンクは無効
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キーワード広告はどの種類であっても、広告が表示されるのは検索結果のページです。これを検索エンジンのクローラーが収集するというのでしょうか。それが可能なら「外部リンク」を金で買うことに等しく、「グーグル」は「検索結果の順位を金で買う行為」をスパムに指定しています。検索エンジンにとって検索アルゴリズムは生命線で、金を積んで検索順位(結果)を操作できるとしたら、 広告の羅列と同じで、検索結果を信じる人がいなくなり死活問題となります。念のため、このキーワード広告を運営している会社に直接問い合わせたところ、外部リンクの効果について否定しました。

詐欺的な売り込みは「電話」でありました。一般的に「電話を録音」している企業は少なく、詐欺的な嘘をついたとしても「言った、いわない」で逃げきれると踏んでのことでしょう。「口頭」のみの売り込みには注意が必要です。

残念ながらネットの周辺にはこうした「詐欺まがい」の売り込みが溢れています。回避するひとつの方法は「資料を送れ」と伝えることです。この代理店に「クリック率」などの数字が明記された資料を欲しいと伝えたところ、「内部資料なので公開できない」と断られました。それは視聴率の分からない番組にCMを出せといい、 発行部数を隠す新聞に広告を載せろと言うのと同じです。だいいちネット広告が広告主に好まれるのはクリック率などで「効果が数字として見える」からです。根拠となる数字をださないネット広告の提案なら眉に唾を塗ってから検討してください。


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■自信があれば証明してみせる
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美味しい話しはないと考えて結構です。なぜなら本当に美味しい 話しは「身内」で消費するもので、見知らぬ企業に電話やメールで教えてくれる人などいるわけがないのです。本質的には未公開株詐欺と同じです。ところが騙される人が後を絶ちません。そしてこういいます。

「私が騙されるなんて」

私は広告代理店の営業マン出身。懺悔の意味をこめて、真実を語ります。

まったくの素人を騙すほうが難しい

iPadを使ったことがない人間にその楽しさを説明するのは難しく、ホームページでものが売れることを知らない社長にECシステムを販売するのが不可能なように、ベースとなる知識のない人間に提案の有用性を理解させるのは困難なのです。未公開株も「株が儲かる」という知識がある人間だから騙せるのです。チラシは既にチラシをまいている企業から営業をかけます。つまり、その日の朝、会社の新聞にはいっていたチラシを持って飛び込み営業にでかけるのです。どんな種類の広告でも一度出稿すると、あちらこちらの「広告代理店」から電話がかかってくるのはこのためです。

先ほどのクライアントはヤフーリスティング広告とアドワーズ・アドセンスに出稿しておりキーワード広告の有効性を知っています。また、外部リンクがSEOに有効であることは私が社内研修で指導しています。だから、両者のいいところ取りができるという提案に飛びつこうとしました。知識が「だまし」の呼び水になるとは皮肉な話しですが、残念ながら「美味しい話しのホントのハナシ」です。


◆社長のための裏マニュアル
「美味い話には1000%裏がある。予備知識があるほうが騙されやすい」

 

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