【第15回】辞めた社員はいまなにしてますか?
POINT
『十年一日になっていないか』
『部下を育てる「はじめてのおつかい」』
『マックからフォークまで』
『出ていく社員と残った社員』
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宮脇さんより最新情報です!
4/12 発売の「週刊ポスト」に、宮脇さんのインタビュー記事が掲載されています。
記事の内容は「ツイッターを疑え」との趣旨で
「日本人に向かない(難しい理由)」
をズバリ、指摘されています。
なみいる著名人の方々とともにツイッター礼賛に警鐘をならす、という興味深い特集です。
ぜひみなさま本屋でお探し願います!
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■十年一日になっていないか
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人が育たないという愚痴を何度耳にしたことでしょう。会社員時代から、多くの「社長」の相談に乗り、今は商売として悩みを聞きますが、人が育たない理由をひとことで述べれば「仕事を任せない」ことです。部下を育てられない中間管理職にも当てはまります。
人が育たない職場の代表的なものは社長や上司が心配性(あるいは完璧主義)ですべてを手配してしまう「過保護型」。短期的には面倒見の良い上司ですが、中長期的にみれば部下の成長を阻害し、 会社の利益を損ないます。俺に任せろと包容力とリーダーシップを発揮する「兄貴型」も下が育ちません。チームワークよくまとまっているようでいて、組織として脆弱で「兄貴不在」ですぐに瓦解します。部下が育つのは「丸投げ型」です。事前準備から、アフタフォローまでをひとりでやらせるのです。
ただしこれは両刃の剣。育ったあとに巣立つこともままあり、使用上の注意が必要です。
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■部下を育てる「はじめてのおつかい」
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結論を先に述べておきますが「丸投げ」の理想型は人気テレビ番組「はじめてのおつかい」です。「はじめてのおつかい」とはタイトルにあるように、幼稚園に通うぐらいの幼児が「おつかい」というミッションをクリアする姿を隠しカメラで追いかけ、ハラハラドキドキを楽しみ、その頑張った姿にタレントが涙する番組です。企業においてはこう応用します。
「仕事を丸投げする。完全にフォローできる体制を用意して」
「はじめてのおつかい」も完全に「野放し」にしているわけではなく、フォロー体制があるのは背面と前面から同時に撮影している映像からも明らかです。ウィキペディア情報による余談ですが音声はワイヤレスマイクをお守り袋にいれて拾っているそうです。つまり、部下の失敗を完全にリカバリーできる状態・・・といってもこれはレトリック。ベテランからすれば造作もない仕事を、部下に丸投げすればいいのです。幼稚園児にとっては一大事の「おつかい」 は大人にとってはただの日常であるように。
もちろん、二度三度と失敗することでしょう。丸投げしている間はベテランの仕事が3倍や4倍になることもあります。しかし、部下が悩み考え、行動して、失敗することで芽生える「思考力」は、 何事にも代え難く、さらに失敗を「フォロー」することで構築される「上下関係」はプライスレスです。
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■マックからフォークまで
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ネット通販ならバックアップをとった上で、サイト管理を任せて「壊させる」のも効果的です。上司や先輩の実力をみせると同時にバックアップの大切さを教えることができます。また、営業先や協力企業を開拓させるのもいいでしょう。内勤者は彼らの存在を伝票でしか知らないことから、無意識で「ぞんざい」に扱うことがあります。開拓とはいわゆる「営業活動」。取引先はバーチャルではなく、先人の汗と涙と愛想笑いの結晶であることを知ります。
ただし冒頭で述べたように「丸投げ型」は「両刃の剣」です。
「マックからフォークまで」
これは私の会社員時代のキャッチフレーズです。マック(マッキントッシュ)でチラシをデザインしフィルム出力し印刷所に持ち込み、刷り上がったらトラックを乗り付け、フォークリフトを操作して荷台に積み運びます。
新規事業として「企画・制作部署」を立ち上げる命が私に下り会社が用意してくれたのはマック2台とプリンターだけ。あとは「丸投げ」です。社内に「企画・制作」に関するノウハウはゼロで、私はDTPに欠かせないソフトである「イラストレーター」も「フォトショップ」も使ったことがありませんでした。以後、「独学」で習得しました。以下、ノベルティグッズ制作からホームページまですべて「独学」で学びました。
新規事業が軌道に乗ったあとも「営業職」にあり「飛び込み営業」から「集金(入金管理)」も業務範囲で、ある日わたしは気がついたのです。
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■出ていく社員と残った社員
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「ひとりでできるもん」
NHK教育テレビの番組ではありませんが、気がつくと会社は不用な存在になっていました。これが「丸投げ」のリスクです。悩み考え、行動して、失敗し、そして成功する。これはひとつの「事業」を立ち上げる過程とおなじで、ここに野心や向上心が加われば、会社の存在理由は薄れます。ご注意ください。「丸投げ」は「放置プレイ」ではないのです。すべて任せたとしながらも、適時声をかけ、失敗はフォローし、解決へと導くことで「思考力」と「上下関係」を築くことが狙いです。
部下が育たない。という社長にはこのエピソードを話し、続けて訊ねます。
「退職した人はいま、何していますか?」
様々な事情から社員は辞めていきますが、果たして彼らはいま何をしているでしょうか。在職時以上の活躍をしている「元社員」がいたとすれば、彼らは今の御社にとって「欠けているピース(部品)」かも知れません。育てることができていれば、才能を見いだせていれば埋まっていたピース。これはなくしたものを惜しめと言うことではなく、いま足りないものに気づくヒントがあるかもしれないということです。
間もなく新年度。気持ちも新たに過去の「仲間」に声をかけてランチでも食べてみては如何でしょうか。
◆社長のための裏マニュアル
「辞めた社員は、いまの会社に欠けているピースかも知れない」
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