【第8回】客の都合など後回しにする自己投資
POINT
『客のためという不毛』
『予定、俺様主義』
『移動時間の一石二鳥』
『ついでにガンダムを見るか、ガンダムを見るついでかは難しい問題だった』
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■客のためという不毛
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お忙しい中・・・この夏に届いた暑中・残暑見舞いでもっとも多かったキーワードです。読者からいただくメールには季節に関係なく書かれており、確
かに暇を持て余すことはありませんが、しかし忙しいかと問われると微苦笑を禁じ得ません。それは「忙しい」という基準が人とずれているからです。
最
後の会社員時代、朝4時に起き自宅のパソコンに向かい、7時頃まで仕事をしてから朝食を食べ会社に向かいます。昼飯は打ち合わせに向かう移動中の車内(運
転しながら)でおにぎりをほおばるか、資料に目を通しながらのコンビニ飯です。夜はその分、早く遅くとも深夜になる直前の10時頃には会社をでて自宅に戻
り夕食(夜食?)前に1時間ほど仕事をしてまた朝を迎えます。
通勤時間は自動車で10分ですので、起きている時間はほぼ仕事しており、土日も以下同文です。その生活に比べれば今は天国です。私にとっての忙しいとは「人が人でなくなる」ぐらいのレベルなのです。
今の人間らしい生活はスケジュール管理の賜です。ポイントは大きく分けて2点。俺様主義と一石二鳥。
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■予定、俺様主義
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俺様主義とは自分の都合を最優先して予定を立てることです。クライアントとの打ち合わせ日時も自分の都合を優
先して交渉します。例えば私は本稿執筆時に稿料を頂戴しているコラム2本の週刊連載と、ライフワークにしている週刊メルマガを発行しており、それぞれ月曜
日と水曜日の締め切りです。そして拙文ながら少しでもクオリティを上げようと足かけ3日は執筆に費やしており、月曜日は入校日と下書きが重なります。そこ
から月曜日に打ち合わせはいれません。同じく水曜日も入校日ですので極力避けます。
また月初月末は事務作業があり外部の予定を入れません。その他にも「読書日」「企画日」「息抜き日」と決めてある日のお誘いはどんな客でもお断りしています。
理由は二つ。ひとつは会社も人生も「自己責任」で経営するモノで、トラブルなどの緊急事態を除けば客の都合を理由にスケジュールを決定するのは、この決定権を他人に委ねる無責任な行為です。
また「客の都合」は自己管理不足や意思、決定力不足のエスケープとして都合が良く自分を甘やかしてしまいます。もうひとつが、こうした「自分の時間」を最優先にして自己投資し、レベルアップすることで客の利益となるからです。文章力を上げ、経験を積み、最新情報を常に仕入れておくことは「ミヤワキ商店」の存在理由と考えます。
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■移動時間の一石二鳥
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通販事業者にこれを置き換えれば、展示会に足を運び新しい仕入れ先を発掘し、渋谷や原宿を散策することで「トレンド」を肌で感じることです。新しい包装紙を探し、キュートな「折り方」「包み方」を研究する時間は意識的に作らないと日々の業務に流されてしまいます。だから予定は「俺様主義」で組まなければならないのです。
第2のポイントは「一石二鳥」。スケジュールにおいて一番の無駄は「移動時間」で す。メールにテレビ電話(Web会議)を利用すればケープタウンと一瞬で会話ができるこのご時世に打ち合わせに足を運ぶのは大いなるロスです。また展示会 や研究会もすべてWebでやればいいものを不便な東京国際展示場でわざわざ開きます。もちろん、「リアル」から得る情報はネットやIT経由の数倍から数百 倍あり充分に意味があるのですが、仮に片道1時間なら往復で2時間、1日8時間労働とすれば25%を無条件に喪失するのはもったいない話です。そこで一石 二鳥です。こちらの活用方法は幾つもありますが、私がお勧めの3つを紹介します。
まず定番は「読書」。移動時間を読書に充てることで新しい知識を得ることができます。つづいて「人間観察」です。こちらは読書以上に収穫があります。電車内だけでも座っている人、立っている人、それもドア側か壁か、座席の前かで「生態」が異なるのです。
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■ついでにガンダムを見るか、ガンダムを見るついでかは難しい問題だった
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車内でケータイの利用状況を観察していると「優先席のそばでケータイを操作する人は老若何女を問わず、周りを気にしない性格」であることを発見し ました。都市部なら利用する電車によっても客層が異なり観察テーマは尽きません。ここで身につけた「洞察力」と「観察力」がビジネスシーンで役立ちます。
みっつ目が「もうひとつ予定を作る」です。外出先、またはその近辺に予定を作ります。100%仕事でなくと も、評判のパン屋にスイーツ、または夏季限定で登場した東京お台場の「ガンダム」でもいいでしょう。こうすることにより「一箇所割りの移動時間」を節約す ることができるのです。例えば埼玉県の新三郷に「IKEA」ができました。私の事務所からクルマで片道1時間かかり、物見遊山でいくほどの興味も暇もあり ません。そこで「つくばエキスプレス」では隣の駅となる「八潮」の発展チェックを加えます。私の仕事と「八潮駅」は直結しませんが、新駅が街に与える影響 は1年遅れで開業した地元の「日暮里・舎人ライナー」に通じるかも知れないという仮説=こじつけです。これによりひとつの移動から複数の情報に触れることができ、わずかな手間と時間の追加で知見が広がります。
有り余る時間のなかで人生を送ることはできません。残念ながら。時間とは個々人においてはもっとも可能性を秘めた限られた資源といえるでしょう。俺様主義で予定を立てるのも、一石二鳥を考えるのも資源の有効活用のためです。いわば「自分エコ」。そして自分エコが「人間たらしめる生活」を与えてくれます。
◆社長のための裏マニュアル
「自分に投資する時間は意識しなければ作れない」
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