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有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第14回】IT戦略という虚構。最後のメッセージは『騙されるな』

2008年10月27日|トラックバック(0)

POINT

『さよならのかわりに』
『ホームページは戦術か戦略か』
『戦術と戦略の違い』
『ハロー・ジャガーの衝撃』
『業者が仕組んだ誤謬』
『私が歌手になりたかった理由』

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■さよならのかわりに
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何億光年輝く星にも・・・メロディーが浮かんだあなたにクイズです。この出だしで始まる曲はなんでしょうか? 突然ですがさよならです。全7回のプロットで始まった「サードシーズン」は今回が最終回。冒頭の答えは『山口百恵』の『さよならの向こう側』。
百恵ちゃんファンなら簡単でしょうが、引退時に10歳に満たなかった私はサビの最後の「さよならのかわりに」がタイトルだと間違えて覚えていました。

最終回に一番伝えたい「戦術と戦略」を書きます。歌のタイトルを間違えても笑い話ですが「戦術と戦略」の間違えは洒落になりません。その代表が「ホームページ戦略」です。予定の倍も書かせていただきました。


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■ホームページは戦術か戦略か
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ホームページは戦略どころか、戦術以前のツール(道具)です。

道具は効率を高めるために存在しますが、それだけでは用を為しません。工具箱のスパナやドライバーが自発的に仕事をしてくれないようにです。スパナは人が持つことで役割が生まれ、ホームページ
も「どう使うか」という目的により命が与えられます。スパナはスパナですし、チラシ、DM、電話、FAX、看板、テレビ、ラジオなどもツールに過ぎません。とても当たり前のことを述べる理由は「ホームページ」を持つことと売上を上げることは全く異なる次元の話しだからです。

スパナは人を傷つけることもできますが、ボルトを廻すこともできます。ホームページもフィッシング詐欺から通信販売まで可能なツールです。


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■戦術と戦略の違い
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通信販売を選択するのは大局的にみれば「戦術」で「戦略」ではありません。ここを間違えると近視眼的な発想に陥ります。私たちが取り組んでいるのは「商売」です。店頭販売で売れるのなら通販に拘る必然性は乏しく、カタログやDMで注文の電話が鳴りやまないのならホームページは不要です。つまりホームページとは「どこで売るか」という技術的なアプローチに過ぎないということです。

一方の戦略とは「目的を実現させるための方法」です。道順(ロードマップ)といっても良いでしょう。「歌手」になる目標を達成するための「戦略」を考えてみます。山口百恵さんはオーディション番組をきっかけに歌手デビューしましたが、ライブ活動や路上演奏という方法もありますし、今なら「ユーチューブ」に投稿するということも考えられます。しかしいずれも戦術です。ユーチューブなら「みんなが見る方法」を考えなければ数多の投稿に埋もれてしまいます。この方法こそが「戦略」です。


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■ハロー・ジャガーの衝撃
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こんな「戦略」もあります。千葉県が生んだローカルスター「ジャガー」をご存じでしょうか。詳細は割愛しますが「ジャガー」とは、KISSや「聖飢魔II」のようなメイクと風貌で活躍するミュージシャンです。ジャガーの正体は千葉県を中心に手広く事業を展開する青年実業家で、事業の儲けから番組枠を買い取り「デビュー」したのです。

歌手とはなんぞや、タレントとは? 答えがレコードを発売しテレビに出演することならば、広告主か自分かの金の違いに過ぎません。歌手になるという目的を実現する「戦略」として、一所懸命仕事をして金を稼ぎ番組を買うということです。運と他人の価値観に準拠するオーディションより現実的な戦略といえるでしょう。


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■業者が仕組んだ誤謬
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戦略とは今いるステージにより常に変化させなければならず、実は「ジャガー戦略」は「事業を成功させる→番組を買い取る」と二つにより成り立っているのです。但し戦略が変化しても、使うツールは同じであることもあります。自動車でも工作機械を作る場合でも「スパナ」は使います。戦略と戦術の混同は、「戦術」ありきとなりステージ毎に変化をさせなければならない戦略を固定化するリスクを抱え込みます。

もう一つ、「ホームページ戦略」という誤謬(ごびゅう)の影にIT業者の存在があります。IT不況の最中、商用利用を促進するために「ホームページ」「インターネット」「グローバル」の後ろに「戦略」をつけ商品化しました。その後の「●●2.0」のように。今でも業界紙や専門誌を見ると「●●戦略」と言葉が踊るのはこの残滓です。正しくは「ホームページを使った新規契約増加戦略」や「ネットによるイメージアップ戦略」としなければならないのです。IT業界に騙されてはなりません。


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■私が歌手になりたかった理由
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最終回にあたり「ミヤワキさんの宣伝でも」とオファーをいただきました。IT系執筆者の多くが自己宣伝をします。これを非難しませんし、自分の仕事が最先端だと自負し、役立つものであるという信念の元に活動されているわけならば当然でしょう。ただ、新番組や映画の封切り直前になると友達でもないのに「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」に出演するタレントに興ざめするものとしては辞退しました。そして、一番伝えたかった「戦術と戦略」を取り上げました。

戦術に振り回されるのはスパナの為に仕事をすることです。店頭販売で充分に儲かっていれば通販は不要ですし、もっと儲けたいというのならそれも結構でしょう。但し、通販という手段(戦術)の為に仕事をしているのではないということを忘れないでくださいと残しマイクではなくペンを置きます。


今回の金言
「ホームページは道具に過ぎない。戦略と戦術は別次元に存在する」


告白すると私は歌手になりたいと願っていました。残念な歌唱力を忘れている時点で妄想と同義だったのですが、なりたかった理由を執筆しながら思い出してみると「メッセージ」を伝えたかったのです。社会への怒り、理不尽への抗い、愛する苦悩など・・・青臭いとお笑いください。まだ「尾崎豊」さんがご存命の時代の話しです。

幸運にも今回まで「メッセージ」を届けることができました。ただ残念ながらこれは戦略が実現されたのではなく、ローリングストーンの結果であるので説得力を欠くのですが・・・7ヶ月間ありがとうございました。

 

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