【第3回】実戦SEOの要諦 <前編・競合に支払うコスト>
POINT
『儲かるキーワードから探す愚行』
『検索する理由を考える』
『戦わずして勝つ』
『金で買えるSEO』
『「くいだおれ」に勝って閉鎖に』
『SEO業者の検索順位ゲーム』
────────────────────
■儲かるキーワードから探す愚行
────────────────────
地元足立区の商工会議所が主催の無料セミナーでSEOを取り上げていました。「行列ができるホームページ」と題されたセミナーは「満員御礼」とな り、私も申し込んだのですが定数を理由に断られてしまいました。私の受講動機は「使えるSEOを教えているのだろうか」という別の興味です。しかも無料で です。SEO(SEM)で株式上場を果たした企業もあるご時世にそんなうまい話あるのだろうかと。
SEOに取り組む方法(アプローチ)には使えるものと使えないものがあることをご存じでしょうか。アプローチを間違えると労多くして功少なしとなります。例えば「キーワードを考える」というアプローチは「使えない」最たるものです。
────────────────────
■検索する理由を考える
────────────────────
キーワードから考えていく手法は「コピーライティング」や「マーケティング」といった能力や経験が必要で、プロならともかく素人が一朝一夕にできる ものではありません。いずれ「文章(ライティング)」という回を設けて掘り下げる予定ですが、私たちの多くは「作文」の訓練を受けておらず、経験といえば 読書感想文か反省文ぐらいでしょう。そんな私たちに人を集める為の「キーワード(単語)」を考えろといいます。
一方「使えるSEO」とは現場やお客様から探します。存在しない荒唐無稽な言葉や、日頃使わないキーワードではなく現在あるものから「探す」のです。検索して欲しいのは「お客様」です。彼らから考えるのは当たり前の話しです。
SEOにファンタジーはなく、つまらないぐらいリアルな当たり前を紡ぎだす作業だったりします。
────────────────────
■戦わずして勝つ
────────────────────
これも当たり前の話しですが、「戦わずして勝つ」または、「勝ち易きに勝つ」は商売の成功を加速させます。商売用SEOとはこの市場探しといっても 過言ではありません。お客さんの使っている言葉から、競合が少なくまだ手つかずの市場を探すのです。既に述べたように、素人には「使えない」アプローチで はありますが、「キーワードを考える」の発想も根本は同じです。
戦わないことのメリットは「勝ちやすい」というだけではありません。強豪ひしめく競合ばかりの家電量販店の世界では、他店値引き、ポイントキャン ペーンが日常で、経営コストに重くのしかかります。他店よりも安く、よりよい商品を・・・という理想には応分のコストが発生するのです。
競合コスト負担は検索連動型広告で目に見える形でのしかかります。
────────────────────
■金で買えるSEO
────────────────────
説明を請われた際に、オーバーチュアやアドワーズといった検索連動型広告を「探されやすくする」という意味から「金で買えるSEO」と説明すること があります。こちらも「勝ち易きに勝つ」を意識しなければなりません。それは検索連動型広告が「競合を呼び寄せる」性質を持つからです。
同業者は同業者を意識して、お客様に向かわなければならない神経まで差し向けます。同じ業界ですから発想も似ており、検索キーワードが重なります。
ライバル企業が検索連動型広告に出稿します。同業者が追随します。キャッチコピーは「検索結果」が教えてくれるので、パクリもリスペクトもカイゼンもカン
タンです。「ログイン」するとあらましですが「敵」の予算を上位入札者の金額から知ることができます。結果、費用は暴騰し、広告効果は暴落します。
現在進行形の事実です。
────────────────────
■「くいだおれ」に勝って閉鎖に
────────────────────
実戦ということもありSEO解説にありがちな「技術」は割愛します。それに、HTMLの基本(XHTMLなども含めて)を当たり前に使うだけで充分なので必要ないかなぁとも。
新婚旅行で訪れた沖縄県の景勝地「残波岬」で立ち寄った焼肉店のご主人と親しくなりました。甥や姪の如く可愛がって貰ったお礼も兼ねて、お店のホー
ムページを開設したのですが、しばらくすると「閉鎖しろ」とメールが届きました。差出人は今夏閉店を発表した大阪の名物人形のある飲食店です。残波岬の焼
き肉屋は、ご主人が修行した大阪の代名詞から命名しました。人形の飲食店はその名前で商標権を所有しており、メールには謝罪して閉鎖しろとありました。
幾つかの検索エンジンで「残波岬の焼き肉屋」が商標権を主張する飲食店より上位で表示されたのが琴線に触れたかとみています。
当時私は会社員。すぐに閉鎖しました。
SEOなる言葉が国内に流通する前に「HTML入門」を片手に作ったホームページの話しです。そして今でも「当たり前の作り」だけで上位入賞は夢ではありません。
────────────────────
■SEO業者の検索順位ゲーム
────────────────────
SEOに取り組むなら、数字や記号にアルファベットの羅列である「タグ」を知らなければなりません。覚えることはわずかですが、これにアレルギー反応を示す人もいるでしょう。ホームページ制作業者の多くがSEOやSEMをトップページで謳っています。
覚える手間を省き業者に依頼したとして上手くいくかというと微妙です。
「ほら、●●で1位になりました。SEOの効果です」
よくある一コマです。制作業者が手柄を誇ります。社名や独自商品、特殊なキーワードの組み合わせで上位に食い込むことはとても簡単です。問題はこの「●●」で客が検索するかということです。
「特殊な言葉」で検索順位を上げるゲームを得意とする業者は実在します。
インターネット支店の責任者はあなたです。業者の仕事をチェックするのも責任のひとつで、その為に相応の知識が求められます。
残念ながら発注者の無知を利用する業者は少なくありません。そして、外部委託では(最低限でも)クオリティチェックするのは当たり前の話し。当たり前と向き合う覚悟がないSEOなら手を出さない方が良いでしょう。
ごめんなさい。ここで字数が尽きてしまいました。活きた言葉から勝ちやすい市場を探す方法は次号となります。
今回の金言
「SEOとは当たり前と向き合う作業」
トラックバック(0)
・このブログ記事を参照しているブログ一覧:
・このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://www.scroll360.jp/mt/mt-tb.cgi/490
新着記事
- 2012.01.30
- 【第36回】トラブル対応でなくした1000万円
- 2012.01.30
- 【第37回】日本版格差社会がますます深刻化してきた 年末の新聞、情報誌から読み解く日本の経済環境
- 2012.01.30
- 「ソーシャル時代における BtoC 型 Eコマース成功のポイント」他
- 2012.01.16
- 【第12回】市場は世界。打つ手は無限。ECにこそ必要なグローバル視点








コメントする