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有限会社アズモード   代表取締役 宮脇 睦

【第3回】ECは究極の対面販売?!自動販売機という幻想を捨てろ

【第4回】商売用ホームページとはなんぞや。うっかり受けた究極のテーマ

2007年12月26日|コメント(0)

POINT

『究極を一口で表す難しさ』
『プロとアマチュアの違い』
『誰が金を出すかという話』
『ネット情報は商売で役に立たない?!』
『通販しないでダイヤを売る』
『商品だけが売り物ではない』

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■究極を一口で表す難しさ
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年末の喧噪の中、真っ白なテキストエディタを前にし、数文字打ち込んではデリートキーを激しく叩き、日本語変換途中に逡巡してはエスケープキーで候補を存在から否定します。

バンド活動

この連載は全8回の企画として、各号「お題」がミックの担当者から用意されています。
さらっと目を通して「OK」をだしたのですが、いざ執筆をと冷静にみてビックリ。

今回のテーマは「商売用ホームページとは」という究極のテーマでした。

これを400字詰め原稿用紙で約6枚にまとめるなんて。
そして次号のお題は「コンテンツの作り方」。
この両者は切り離すことができません。
そこで一応の区切りはつけますが、次号との「連作」と思って読み進めてください。

それでは商売用ホームページについて。


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■プロとアマチュアの違い
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その昔、バンド活動をしていました。ギターの練習よりもサインの練習をしていたといえば「体たらく」はご想像いただけると思うのですが、プロという「プライド」だけは持っていました。

根拠は「ギャラ」です。

素人バンドがライブハウスで演奏する場合「出演料」はバンドが店に払い、引き替えに「チケット」を受けとります。
チケットが完売すれば些少の「ギャラ」が発生する仕組みですが、なかなか売れるものではありません。

しかし、私は毎回黒字をだしており「ギャラ」を貰っているのだから「プロ」だと。
誰が買うか、どうすれば売れるかばかり考えており、ギターのピックは忘れてもチケットは肌身離さず持ち歩き「ビジネスチャンス」にはすかさず売り込んでいました。

今思うにミュージシャンではなく商売人だったのです。
プロとアマチュアの違いは多くありますが、数値化できる違いを挙げるなら「儲ける」か否かです。


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■誰が金を出すかという話
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「通販支援ブログ」をお読みいただいている皆さんにとっては至極当然の話で、そこから話している理由はこの後に明らかにしますが、もう少し「常識」にお付き合いください。

通販サイトの場合、客に商品を販売して儲けます。
しかし、モノを売らない商売用ホームページもあります。
リアル店舗へ誘導が目的のサイト、ブランドイメージを高めるもの、営業先リストを作るためだったりとそれぞれです。

「ビジネスモデル」の違いです。

店舗でレジがチーンと鳴るビジネス、自社製品を流通に流すビジネス、訪問して契約書に判子を押させるビジネス。
つまりは「金を出す」相手が違うということです。
実店舗への誘導なら来店モチベーションを上げる情報を、ファッション系の商材ならイメージが大切で、営業先リストを作るためには名前を書いて貰う仕掛けが売り上げを上積みします。

そして、どれも「商売用」です。

商売用とは「モノを売るだけではない」ということを覚えておいてください。


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■ネット情報は商売で役に立たない?!
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これからはSaaS、AJAX、RSSにWeb2.0だ。
インターネットの最新情報はチェックするのに留めて、振り回されないことも「商売用」のたしなみで、これもビジネスモデルの違いです。

ネット界ではわずかな「エバンジェリスト(伝道師:最近ではインフルエンサーという言葉も使われる)」が啓蒙し流布しているものが広まっていることが少なくありません。

これにコンサルタントやマスコミが乗っかり「祭り」を盛り上げます。
彼らのビジネスモデルの商材は「情報」ですから、常に「活きの良い商品」を探しておりすぐに飛びつきます。

この構図は「そんなの関係ねぇ」を使い倒すテレビ業界と重なります。
芸の価値を値踏みすることもなく、疲弊して消耗する前に次の「一発屋」を見つけて同じことを繰り返すのです。

新しい言葉や情報を実力以上に持ち上げる「ビジネスモデル」にはご注意を。


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■通販しないでダイヤを売る
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お待たせしました本題です。

「ヤスリ.jp」というサイトには各種工具の通販ページがありますが、こちらで売る気はあまりありません。
サイトを運営する株式会社ユニークの狙いは「ダイヤモンド」です。

地上でもっとも堅いダイヤモンドはアスファルトや金属の切断、研磨と様々な工具に利用されています。
同社では様々な「工具」にダイヤモンドの加工を施した「オリジナル商品」を作ることができます。

釣り針の先につけひっかかりを良くしたり、スワロフスキーのようなビーズ加工をダイヤ(工業用ですが)で施せます。
「ヤスリ.jp」で狙っているのはこうした「オリジナルニッチ」です。
実際にサイトを見た東証やジャスダック上場企業から引き合いがあります。

通販ページは「検索エンジン対策」です。

ダイヤモンドカッター刃の「キレイチ」をヤフーで検索すると1位で表示されるのが「ヤスリ.jp」です。
ニッチ市場のレアキーワードですが、「業界人」が知っていれば充分ということです。


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■商品だけが売り物ではない
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こうした例えを持ち出すと、「オリジナル商品がない」と反論されます。
だから「常識」としてのビジネスモデルの話をしたのです。
モノを売るだけが「商売用」ではないのです。

そこで勝手に例を挙げて「商売用」を考えてみます。
第1号にコメントをお寄せいただいた「とくひろ屋」さんは土佐の特産品の通販サイトを運営されています。
予告号の「よこやま珈琲」さんはコーヒーです。

さて、とくひろ屋さんがお金を貰う相手(=ビジネスモデル)を変えるとどうなるでしょう? 
日本全国津々浦々に特産品があり売り上げ増加を狙う地域の商売人がいます。
彼らを客として見立てれば「ネット通販のノウハウ」は立派な商品に早変わりです。
よこやま珈琲さんは京都という土地柄から「観光客向けデリバリー珈琲」なんてどうでしょうか。
鴨川の土手へデリバリーしますので二人で温かい珈琲はいかがと。
日本全国に発信できるネットを使って「観光客」を狙うという寸法です。

いかがでしょうか?

商売用とは切り口次第で姿形を変えます。
固定観念が商売用の最大の敵です。

今回の金言
「誰からお金を貰うのか。ECでモノを売らないという選択肢もあり」

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